
Googleが英国・ティーズサイドで、データセンター開発を検討
英国政府がAIデータセンター拠点として既に選定した地域- Googleがエンドユーザーとなる可能性も
Googleが、英国のティーズサイドにデータセンターの開発を検討しています。
The Sunday Timesの報道によると、同社は4,500エーカーのブラウンフィールド再開発プロジェクトを手がけるTeesworksと協議を進めているとのことです。
The Timesによると、交渉に近い関係者は「クリスマス前に契約がまとまることを期待している」と話しているようです。
具体的なデータセンターの詳細は報道されていませんが、Green Street Newsは、Googleが今年初めに提案された50万平方メートル(約538万平方フィート)のプロジェクトの背後にいる可能性があると示唆しています。
2025年7月には、英国政府がティーズサイドの旧製鉄所跡地をデータセンターに転換し、国内2つ目の「AI成長ゾーン」とする計画が報じられました。
当時、科学・イノベーション・技術省が、名前の明かされていない大手投資家と交渉を進めているとされていました。
今回のティーズサイドと同じ敷地には、BPによるブルー水素および炭素回収プラントの建設計画もあり、競合する可能性があります。
BPは「H2 ティーズサイド」と呼ばれるブルー水素プラントの建設を計画しており、ブルー水素は天然ガスを使用するものの、低炭素エネルギーと見なされています。これに対し、Teesworks LimitedとSouth Tees Development Corporationは、BPの開発に伴う「危険施設の内側ゾーン」の指定が、周辺の開発に制限をかけ、データセンターの建設を不可能にするとして反対しています。
8月には、Redcar and Cleveland Councilがデータセンターの建設許可を出しており、今後より詳細な申請が必要となります。現時点では、エンドユーザーは明らかにされていません。
DCDは、GoogleおよびTeesworksに対し、コメントを求めています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
この記事へのコメントはありません。