Facebook/Meta、オランダ最大のデータセンターへの関与を認める

地元のモラトリアムにもかかわらず巨大データセンターを建設へ

Facebook改めMeta社は、オランダのゼーウォルデに計画されているデータセンターの背後に同社が存在することを認めました。

このプロジェクトは5つのデータホールにまたがり、フル稼働時には200MWを消費する可能性がありますが、地元市議会の承認はまだ得られていません。市議会では12月16日に投票を行う予定です。

Facebookによると、フレボランド州の南部にある自治体の市長と市会議員がこの計画を承認したとのことです。

フレボラント州でのプロジェクトは2月に初めて公開されましたが、Facebookはその正体を隠しており、地元の人々とコミュニケーションをとる際にはファーストネームのみを使用するほどでした。

承認されればデータセンターはTrekkersveld IV(Tractor field IV)の166ヘクタールの開発地に設置されます。これにより敷地面積ではオランダ最大のデータセンターキャンパスとなり、5~8年かけて5つのデータホールがすべて建設されれば、実際のデータセンター面積でも最大となる可能性があります。

このプロジェクトは、大規模なデータセンターが地域社会に与える影響の調査のために保留になっていた、フレボラント州でデータセンターの新規建設を禁止する法律を回避することに成功したようです。今年6月にその法律が成立しましたがFacebookは2月以前に着手していたため、プロジェクトを進めることができたのかもしれません。

同社は100%再生可能エネルギーでサイトを運営することを約束しており、1,000〜1,200人の一時的な建設作業の後、約400人の恒久的な雇用を見込んでいます。

オランダの他の地域でもモラトリアムが導入されています。アムステルダムとハールメルメールでは1年間データセンターの建設を中止し、2020年に再開しましたが、成長を抑制するために複数の制限が設けられました。

Google社はWieringermeerpolderのデータセンターに対する地元の反発を受けて、今年1つの施設から4つの施設に拡張する計画を中止しましたが、将来的には国内で建設する可能性もあると述べています。既存の施設ではルクセンブルクの会社との複雑な取り決めにより、税金を大幅に削減しています。

ノールトホランド州では水に関する懸念から、一部の農家が協力してマイクロソフトのデータセンター増設許可を覆そうとしています。オランダの業界団体Dutch Data Center Associationは、データセンターが水の供給に影響を与える可能性があるという主張に異議を唱えています。

Facebook/Meta社は現在、アイルランドのクロニー、デンマークのオーデンセ、スウェーデンのルレオにヨーロッパのデータセンターを運営しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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