NTTがドイツに大規模データセンターハブを設立へ

日本の大手電気通信事業者である日本電信電話株式会社(NTT)は、ドイツのITインフラに多額の投資を行い、Niersteinに大規模なデータセンターを建設する計画を進めています。Rhein-Selz Parkに建設予定のこの野心的なプロジェクトは、同社が世界的な足跡を拡大し、ドイツの成長するデジタル経済を活用するための戦略的な動きを示しています。

提案されているデータセンターは、70ヘクタールの敷地に広がると予想されており、同社のドイツ最大の施設になる可能性があるほか、世界最大級のデータセンターキャンパスになる可能性もあります。数千メガワット級のIT容量が見込まれる同センターは、高性能で安全なITサービスを多様な顧客ベースに提供する態勢を整えています。

このプロジェクトは、地元経済に数十億ユーロを投入し、建設と運営の両面で数千人の雇用を生み出すと予想されています。Niersteinは、データセンターに伴う経済活動の活発化と、インフラ整備から大きな恩恵を受けることになります。

この巨大データセンターの建設地としてNiersteinが選ばれたのは、戦略的な理由によるものです。ドイツのデジタルハブであるフランクフルトの近くに位置し、世界最大級のインターネットエクスチェンジポイントであるDe-Cixがあるこの地域は、比類のない接続性と熟練した労働力へのアクセスを提供します。この絶好のロケーションにより、NTTは、ヨーロッパをはじめとする世界各地の顧客に効率的にサービスを提供できるようになります。

他の大規模データセンターと同様、エネルギー消費は重要な要素です。同社は、施設の安定的かつ持続可能な電力供給の確保という課題に直面する可能性がありります。日本のエネルギー分野は先進的であるため、同社はその専門知識を生かし、環境に配慮したソリューションを導入する可能性があります。

プロジェクトはまだ初期段階にあるが同社は、必要な許認可の取得、適切な電力供給の確保、環境問題への対応など、さまざまなハードルを乗り越える必要があります。しかし、このデータセンターがドイツをデータセンターの主要拠点として位置づけ、グローバルなITインフラプロバイダーとしてのNTTの役割を確固たるものにする可能性があるため、潜在的な見返りは相当なものです。

同社のドイツへの投資は、世界のデジタル状況においてドイツの重要性が高まっていることを強調しています。プロジェクトが進展するにつれ、IT業界と政策立案者の両方から注視されることになるでしょう。

W.Media (Hazel Moises 記者)より抄訳・転載

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