カザフスタンのTranstelecomがロシアSberbankのDRデータセンター開設

カザフスタンの通信事業者Transtelecomは、ロシアの銀行Sberbankの業務のためのバックアップデータセンターを、ロシアに隣接する石油資源の豊富な同国に建設しました。

同社は今月、カザフスタン北東部のカラガンダ市にあるSB Sberbank JSCのバックアップデータ処理センター(DPC)のオープニングセレモニーを開催しました。仕様については公表されていません。

Transtelecom社によれば、この施設は「銀行の災害に強いITインフラを構築するプロジェクト」の一環として建設されたものだといいます。

ロシアのウクライナ侵攻を受けた現在の情勢に対する反応というよりも、Transtelecomはこのプロジェクトを2020年から進めてきたと述べています。

「銀行の2つの主要データセンターは、地震地帯であるアルマティ(カザフスタン最大の都市)にあり、地震などの緊急時に情報システムの継続性を確保するため、3つ目の災害対策用データセンターを導入することになりました。」

今月、Sberbankは アルマティ のメインデータセンターからカラガンダのバックアップセンターへの切り替えに成功し、バックアップサイトで1日フル稼働した後、メインデータセンターに切り替えたといいます。

Transtelecom(ロシアの同名会社とは別会社)は、かつて国営国鉄カザフスタンTemir Zholyの子会社で、同国の鉄道網に沿った通信を提供するために設立された会社で2021年に民営化されました。

最近の報道によるとSberbankは国際的な制裁を受けて、カザフスタン事業を国営持株会社の Baiterek に売却することを検討しているようです。

Sberbank はすでに、クラウド部門であるSberCloudや、その他多くの非中核デジタルサービスの株式を売却しています。報道によると、これはそれらの企業が国営金融機関に課された制裁を回避するためのものだといいます。

2021年9月、Sberbankはロシアのサラトフ州に5万5000平方メートル(592,00平方フィート)のデータセンターを建設する計画を発表しています。Cnews.Ruによると、SberbankはYuzhny港にもデータセンターを所有しており、2020年10月にはモスクワの南東部に別のデータセンターを建設する計画を発表しています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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