Keppel Data Centre Fund II、北京のグリーンフィールド・データセンター開発でHeingと提携

Keppel Data Centre Fund II LP (以下KDCF II)とTianjin Zhengxin Group Co.の子会社Heingは、Huailai Data Centreの開発、そしてそれをグリーンフィールドデータセンターへと転換させるために提携を結びました。

Keppelは証券取引所への提出書類の中で、2億9200万ドル（14億人民元）のプロジェクト開発のために、Huailai Data Centreの過半数株式を取得することに言及しています。2022年1月、KDCF IIはアジアインフラ投資銀行から戦略的投資として1億米ドルの融資を獲得しています。

Huailai Data Centreは3.3ヘクタールの区画に建設され、29.7ヘクタールに及ぶ大規模なデータセンターキャンパスの一部となります。

KeppelとHeingによるこの共同開発プロジェクトで、Huailai Data Centreは総床面積678 807平方フィート、5700架を超える高密度ラックを備え、中国データセンタークラスA GB0規格に相当する仕様で建設される予定です。

旺盛なデータセンター需要に対応するためのスケールアップ

Keppelは、Huailai Data Centreの開発は段階的に行われることを確認し、中国の無名の大手クラウドサービスプロバイダーがすでに同データセンターに強い関心を示していることを付け加えました。

Huailai Data Centreは、データセンター集積地である北京の一等地に位置することで、潜在顧客からの注目も集めています。Keppelは、北京のデータセンター市場は2020年に300億元に達し、2016年から2020年までの年平均成長率は26%であると見ています。

Keppel Data CentresのWong Wai Meng CEOは次のように断言しています。「Keppel Data Centresは、経験豊富な強力なパートナーとの協力、そしてKeppel Capitalと連携するという戦略により、主要成長市場における高品質なデータセンターの開発と運営において、相乗効果を発揮して迅速にスケールアップをしていく」

「これにより、 Keppel Data Centresは、世界で最も急速に成長している市場の1つであるクラウドサービスプロバイダー、ハイパースケーラー、テクノロジー企業などの要件を満たすため、当社の強力なデータセンター開発と運用実績を基に、ポールポジションを確保することができる」

この最新のデータセンター開発は、2020年以降、Keppelにとって中国のデータセンター市場における6番目のプロジェクトとなります。今年初め、Keppelは広東省で2つのデータセンターを取得し、広東省恵州市のTonghuスマートシティに位置する Huizhou Data Centre（恵州データセンター）を正式に開設しました。

Keppelは、持続可能性とグリーンエネルギーに対するコミットメントに基づき、Huailai Data Centreに間接蒸発式冷却システム（IDEC）を導入し、従来の冷却システムに比べて消費電力を50%削減するとしています。

Huailai Data Centreは、2023年の第1四半期末までにすべての開発が完了される予定です。

W.Media ( Lois )より抄訳・転載