Ooredooがモルディブのフルマーレ人工島にデータセンターを構築
カタールの通信会社Ooredooが、モルディブのフルマーレ・スマートシティにデータセンターを開設しました。
この施設は Tier III規格準拠として構築されましが、まだ認定は取得されていません。その場所柄を考慮し、データセンターは最大7メートルの洪水に耐えうる設計がなされています。
「私たちはモルディブが、あらゆるタイプのデータセンターサービスに非常に高い可用性を提供できる可能性があると信じており、地理的な課題を排除し、事業継続性と安定した成長を確保することで、地元や地域のビジネスを中断しない接続性と無限の可能性に接続できると信じている」とOoredooモルディブのCEO Najib Khan氏は述べています。
「真のデジタル・モルディブに向けたこの重要な一歩と共に、私たちの目標は、モルディブをこの地域の技術的なハブとして確立することである」
Khan氏はこの施設を「モルディブ初のデータセンター」と呼んでいますが、小さな群島国家には既に小さなデータセンターは存在しています。
埋め立てられた島は海面上昇を乗り切ることを望んでいる
2005年に、電子政府のワークロードをホストするためにデータセンターが国立情報技術センタービル内に構築され、企業らは国内でサーバールームを運営しています。しかし、事業者は一般的に、気候変動に伴う洪水により3番目に危険にさらされている島国である同国での建設に懐疑的でした。
昨年、気候変動は国家にとっての脅威であると警告しつつも、モルディブの通信科学技術大臣は、近くの海底が静かであるといった前向きな姿勢を見せようとしました。
「ここは、将来のインターネットエクスチェンジポイントとして最適な場所の1つになる可能性がある。ここには既に水中の別荘やレストランがあり、データセンターを水中に収容したいと考えている」Mohamed Maleeh Jamal氏は昨年10月に京都で開催された「第17回科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム (Science and Technology in Society forum)」の席でこのように述べていました。マイクロソフトは現在、Project Natickを通じて海底データセンターの実験を行っていますが、そのコンセプトはまだ広く普及していません。
海面上昇の脅威もフルマーレの構築につながりました。埋め立てられた島であるこの地域は、海底から砂を汲み上げることによって建設されました。
数十年にわたるプロジェクトで、島は最終的に24万人のモルディブ人の収容を目指しています。また、そこには高尚なスマートシティやデジタル化の目標が掲げられていますが、それに調和するデータセンターインフラストラクチャがあってこそ実現可能です。
Data Center Dynamics
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