QTSがフィンランド・フォルッサにデータセンターを計画

Blackstone支援下のQTSが北欧に進出

データセンター企業QTSは、フィンランドにキャンパスを建設する計画を通じて、欧州での事業展開を拡大しています。

フォルッサ市は今年初め、QTSとラタスメキ地区の100ヘクタール以上の土地に関する予備契約を締結しました。現在、市ではデータセンター開発を可能にするための用途地域変更を進めており、都市開発委員会は今週、このプロジェクトに異議はないと述べました。

フォルッサはフィンランドの町であり自治体で、ヘルシンキの北西約199kmに位置しています。

計画されているデータセンターの仕様やスケジュールはまだ公表されていませんが、一部報道では総容量が450MWに達する可能性があると伝えられています。

フォルッサ市長のJari Kesäniemiは、今年初めに次のように述べています。「Blackstoneのような大手投資家がフォルッサに関心を持っていることは非常に良いニュースです。私たちの街が魅力的で力強い投資先と見なされていることを嬉しく思います。このプロジェクトは、フォルッサ都市圏全体の発展を支えるものであり、実現すれば産業、雇用、専門性、地域の活力において新しく多様で、前例のない可能性を生み出すかもしれません。欧州最大級となる可能性のあるこのデータセンター計画はまだ初期段階ですが、重要な一歩です。」

Blackstoneの欧州不動産部門責任者James Seppalaは、「私たちは、以前からフィンランドとその経済を信頼しており、今後も同国への投資を続けていきます。この投資の可能性を進めるにあたり、地元当局や地域社会と協力できることを楽しみにしています」と述べています。

北欧の不動産投資会社Brunswick Real Estateは、BlackstoneおよびQTSの現地開発パートナーとしてプロジェクトに参加しており、DeloitteはQTSに助言をしています。

Brunswickは、次のようにコメントしています。「このエキサイティングなデータセンタープロジェクトに、関われることを誇りに思います。BlackstoneおよびQTSと共に、デジタル化の推進を支援できることを嬉しく思います。フォルッサ市からの力強い支援に感謝しつつ、プロジェクトの推進に取り組んでまいります。」

QTSは2003年に設立され、2021年からBlackstoneが所有しています。現在、米国、英国、オランダ、スペインで多数のデータセンターを運営・開発しており、合計36の施設を保有し、米国と欧州全体で総容量は1,200MWに達しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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