英国の病院で4億ポンドの再建計画~新たなデータセンター
2030年には再開発が完成する見通し
英国の病院がデータセンターを含む4億ポンドの再開発に踏み切りました。
ノーザンプトンシャーのKettering General Hospital(KGH)は、下院での会合において、再建が決定されました。
このプロジェクトでは、同じ場所に126年前からあるKGHが、2030年までに「4億ポンド以上の資金を投入し、再開発、改良、拡張」された病院になり、2028年に建設が開始される計画となっています。
Kettering MPのPhilip Holloboneは、次のように述べています。「このニュースは、地元住民にとって本当に喜ばしいことです」
Holloboneは 「私はこれまで、KGHの再開発に対する政府の取り組みを再確認するよう求めてきましたが、国務長官が下院で私に直接、資金提供の約束が当初の開発スケジュールに沿って完全に確保されていることを確認してくれたことを大変喜ばしく思います」と付け加えました。
この開発には、新しいオンサイトデータセンターが含まれますが、サイズや容量の詳細は共有されていません。政府は、この病院が「デジタル接続」と「患者ケアを向上させる統合システム」を提供すると約束しています。
この敷地には3400万ポンドのネットゼロ・エネルギー・プラントが建設される予定であり、現在、最初の有効化工事が進行中で、2024年に建設が開始される計画となっています。
また、この開発では、最寄りの高圧変電所とKGHを接続する400万ポンドの高圧(HV)ケーブル用のハイウェイトレンチを建設することになっています。 ケーブルの設置は2024年1月に開始され、施工はHigh Voltage Systems & Services社によって行われる予定です。
英国政府は2019年時点で、2030年までに40ヶ所の病院を建て替えることを約束しています。 下院議事録によると、これはスケジュール通りに推移しているが、野党とメディアの報道によって異議を申し立てられています。
医療分野でデータセンターは極めて重要な役割を果たしています。 昨年の夏、熱波の影響でロンドンの 2ヶ所の病院で障害が発生し、英国のNational Health Service(NHS)が140万ポンド(170万ドル)の損害を被ったと報道されています。 先月、オーストラリアのアデレードにあるグレンサイド・データセンターで火災が発生した際にも、 Royal Adelaide Hospital 、 Lyell McEwin Hospital 、 Modbury Hospital が同様の混乱を経験しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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