Alphabetの四半期設備投資が130億ドルに Google Cloudの売上103.2億ドルに急増

前年同期比20億ドル以上の増収

Google Cloudの2024年第2四半期の売上高が、103億5000万ドルに達しました。

売上高は前年同期比で29%、20億ドル以上増加し、アナリスト予想の102億ドルを上回りました。

また、Google Cloudの営業利益が10億ドルを突破した最初の四半期でもあり、同部門は11.7億ドル、営業利益率11%を記録しました。これは2023年第2四半期の3億9500万ドルから増加しています。

決算説明会でスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)とRuth Porat最高財務責任者(CFO)は、Googleのクラウド顧客向けAIインフラおよび生成AIソリューションがすでに「数十億ドルの収益」を生み出し、200万人以上の開発者に利用されていると述べました。

Ruth Poratは、今四半期もその前四半期と同様に、人員削減が行われたと話しました。第3四半期は、「特にクラウドと技術インフラにおける優秀なエンジニアリング人材 」を中心に新卒者を採用するため、この状況は変わると予想されます。

また、第3四半期の営業利益率は、「技術インフラへの高水準の投資に伴う減価償却費および経費の増加、ならびにハードウェアの発売を第3四半期に前倒ししたことによる売上原価の増加 」の影響を反映したものになると予想されます。

Alphabet全体の第2四半期の設備投資額は130億ドルでしたが、その大部分は技術インフラへの投資によるもので、主にサーバー、次いでデータセンターへの投資であったと、Ruth Poratは指摘しています。

スンダー・ピチャイCEOは、AIインフラへの投資について過少投資から過剰投資に陥るリスクはあるのかとの質問に対し、アナリストに「過少投資のリスクは、過剰投資のリスクよりも劇的に大きい」と答え、「耐用年数も長いですし、私たちはそれを横断的に適用し、やりくりすることができます。しかし、ここで先頭に立つために投資しないことは、間違いなく、より大きなマイナス面をもたらすと思います」と続けました。

第2四半期にGoogleは、カスタムAIアクセラレータの第6世代であるTrilliumをリリースしました。ピチャイCEOは「TPU v5eと比較して、チップあたりのピーク演算性能が5倍近く向上し、エネルギー効率が67%向上した」と述べ、Nvidia Blackwell GPUが2025年初頭にGoogle Cloudに登場する予定であることにも言及しました。

Googleはまた、当四半期中にOracleと提携し、「Google Cloud Cross-Cloud Interconnect」を発表しました。これにより顧客は、移転手数料なしでOracleとGoogleの両方に汎用ワークロードを展開できるようになります。

また、9月には、両社はOracle Database@Google Cloudを立ち上げる予定です。GoogleはOracle Cloud Infrastructureのデータベースサービスと高速ネットワークインターコネクトを、自社のデータセンター内に収容します。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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