
Pasqal、10台のNvidia DGX A100システムで「Quantum Computing Center of Excellence」を構築
量子処理装置のスタートアップPasqal社は、Nvidiaのハードウェアを搭載した「Quantum Computing Center of Excellence」の構築を計画しています。
Pasqalは、Nvidiaの「インセプションプログラム」に参加しています。インセプションプログラムとは、Nvidiaが同社のテクノロジーや専門家へのアクセスを提供することで、スタートアップ企業を無償で支援するプログラムです。今回フランスのサイトには、Nvidia InfiniBandネットワークを実装したNvidia DGXシステムが10台導入される予定です。
また、Pasqalは、Nvidia cuQuantum SDK(ソフトウェア開発キット)の使用を予定しており、これにより同社の開発作業を最適化していく予定です。cuQuantumは、量子コンピューティングのワークフローを高速化するために設計されたライブラリとツールで構成されています。Pasqalは、cuQuantumを使い、状態ベクトルやテンソルネットワーク手法に基づく量子回路シミュレーションを “桁違い “に高速化していくと述べています。
また、Nvidiaのフランス・エンタープライズ・コンピューティング部門のクリストフ・ルグラン氏は次のように補足します。「量子コンピューティングは、研究者が科学的発見のために複雑な現象をシミュレートし、最適化、創薬、機械学習などの問題への対処をするのに役立っている」
「Nvidia DGXシステムを採用したPasqalのQuantum Computing Center of Excellenceは、2Dおよび3Dアレイにおける数十個の原子量子ビットのシミュレーションを可能にし、産業用アプリケーションの開発を促進するツールを開発し、そして科学的発見の促進に貢献していく」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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