インテル、CBSEとインド教育省との協業で「AI For All」を発表
インテルはインド教育省、中央中等教育委員会(CBSE)と共同で、インドのすべての人に人工知能(AI)の基本的な理解をしてもらうことを目的とした「AI For All」イニシアチブを開始することを発表しました。
同社の「AI for citizens」プログラムをベースにした「AI for All」は、4時間のマイペース型学習プログラムで、包括的な方法でAIを解明します。
このプログラムは、学生、ステイホーム中の両親、あらゆる分野のプロフェッショナル、高齢者にも適用できます。初年度に100万人の市民に AI を紹介することを目指しています。
パンデミックはインドのデジタルトランスフォーメーションを加速させており、AIのような新興技術は経済成長だけでなく、よりレジリエンスを高めるためにも重要であるという調査結果が出ています。
NITI 委員会のAIに関する国家戦略は、「AI For All」の理念に基づいて構築されて、包括的な成長のためにAIを活用し、社会的なニーズのために人口規模のAIソリューションを開発することに重点を置いています。
またインドの国家教育政策2020では、AI主導の経済に向けて学生を育成することを重視しています。
インドがすべての人のためにAIを活用し、デジタル対応の基盤を構築しようと努力している中で、より多くの人々にAIが自分たちの生活にどのようにプラスの影響を与えるかを理解してもらうために、AIの解明に注力することが不可欠です、と同社の発表では付け加えられています。
インテルのAPJ、グローバル・パートナーシップ&イニシアチブ担当ディレクターのシュウェタ・クラナは次のように述べています。 「AIには、より速い経済成長を促し、人口問題に対処し、人々の生活や人生に利益をもたらす力があります。
インテルの「AI For Citizens(市民のためのAI)」プログラムに基づく「AI for All(すべての人のためのAI)」イニシアチブは、すべての人にAIに対する認識と理解を深めてもらうことで、インドをAIに対応させることを目的としています。
このプログラムは、AIの可能性を最大限に引き出し、デジタルで力をつけたインドというビジョンを推進するために、インド政府と協力するというインテルのコミットメントをさらに強化するものです」
どのような仕組みなのか?
この4時間のオープンコンテンツは、「AI Awareness」(1.5時間)と「AI Appreciation」(2.5時間)の2つのセクションに分かれています。
「AI Awareness」のセクションでは、AIの初歩的な理解、AIにまつわる誤解、その応用の可能性について学びます。
「AI Appreciation」では、AIの主な領域、産業界におけるAIの影響を理解し、個人的な学習計画の作成に着手します。
各ステージの最後には、ソーシャルメディアで共有できる個人用のデジタルバッジが参加者に与えられます。
このプログラムは、デジタルアクセスが可能な人であれば誰でも、11の現地語で利用できます。また視覚障害者の方も利用ができるいよう、様々なトークバックアプリケーションにも対応しています。
“National Education Policy 2020 “は、AIの重要性を認め、AI主導の経済に向けてすべての人を準備することを強調しています。
「AI For All」は、世界最大級のAI啓蒙プログラムで、包括的な方法でAIを解明することで、新興技術の世界的リーダーとしてのインドの地位を強化することができます」と、インド政府教育省中等教育局スキル教育・訓練部長のビスワジット・サハ博士は述べています。
インテルは、世界中の政府やコミュニティと協力して、デジタル・ファーストの考え方を構築し、将来の仕事に必要なAIスキルへのアクセスを拡大しています。インドでは、「AI For All」イニシアチブは、すべての人のためのAIの民主化に向けたインテルの企業の社会的責任の取り組みの一環です。
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