韓国KTデータセンター、AIベースのソリューションを採用したエネルギー削減へ

韓国最大の通信事業者KT Corporationは、電力消費量と温室効果ガス排出量を削減するために、人工知能AIによるデータ管理ソリューションを採用します。

同社は、大きな電力を消費するインターネットデータセンターの効率的管理を目指し、同社の新しいAIベースのソリューション「AI IDC Operator」は、自律的な温度と湿度の制御機能を備えていると述べています。

AIを前面に

ソウル南西部のKTモクトンIDC 2データセンターは、同社初のAIベースのソリューションによるデータセンターです。将来的には、この自律管理ソリューションをすべてのデータセンターに適用する予定とされています。

最先端の設備と信頼性の高いセキュリティを備えたインターネットデータセンターでは、企業にとって負担の大きいサーバー機器を管理しています。グリーンピースのデータによると、世界のデータセンターで年間に使用される電力の総量は約1兆9700億キロワット時(kWh)で、これは1億世帯以上の年間電力をまかなえる量です。

データセンターは、複数のサーバーやコンピューターのラックで構成されており、大量の熱を発生するため、建物内の空気の温度と湿度を管理する必要があります。冷却技術なくしてはデータセンターは稼働できません。

KTのクラウド・デジタルトランスフォーメーション事業部のイ・ミヒ副社長は、「当社はデータセンター管理に、よりグリーンな環境を作るために、新しいエネルギー関連技術を採用する」と述べています。また、IDCを利用してオンラインサービスを提供する方が、自社内でサーバールームを運用するよりもエネルギー効率が高いと強調しました。

これは同社のソウルおよびその周辺都市にある4つのデータセンターで最大1,300万kWhの削減を目指す取り組みの一環として行われたものです。この目標を達成するために、エネルギー効率の高い冷却システムと換気システムを新たに交換しました。

W.Media(Vankatesh G記者)より抄訳・転載

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