中国の科学者らが量子超越性を主張

中国の科学者らが、旧来のコンピュータでは実質不可能な計算を実行可能とする量子コンピューティングシステムを構築したと主張しています。

このシステムは、現時点で世界最速のスーパーコンピュータ「富岳」よりも約100兆倍高速に特定の計算を実行できるとしています。

ちなみにGoogleは2019年9月に、単一の高度な技術的な計算において、量子超越性を達成したと発表しました。ただ、どちらのアプローチも、実際のワークロードで従来型のスーパーコンピュータを打ち破るにはまだ何年もかかります。

更に一歩前進

53キュービットの「Jiuzhang」プロセッサは、「ガウシアンボソンサンプリング」により、最大76個の光子を3分で検出できるといいます。これは、442ペタフロップスの富岳システムでは1万年かかるとされます。また中国で現在最も強力なスーパーコンピュータである93ペタフロップスのSunway TaihuLight(神威・太湖之光)では、20億年以上かかるとされています。

中国のシステムは光子を操作することによってその結果を記録しますが、Googleの量子回路は超低温の超伝導金属を使用します。研究者らは、彼らのシステムはGoogleのSycamoreマシンよりも100億倍高速であると主張していますが、個別の検証はなされておらず、各システムは異なるワークロードを実行するように設計されています。

中国科学技術大学のLu Chaoyang教授は、「量子コンピューティングのアドバンテージはしきい値のようなもの」と話しています。

「これは、新しい量子コンピュータのプロトタイプの容量が、特定のタスクの処理において従来の最強のコンピュータを超えると、他の複数の分野でブレークスルーをもたらす可能性があることの証明を意味します。」

Data Center Dynamics

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