
Nadia PartnersがBeacon AIセンターを立ち上げ
カナダのアルバータ州全体で3.8GWのパイプラインを保有
ベンチャーキャピタルのNadia Partnersは、新しいデータセンター事業体Beacon AIセンターを正式に立ち上げました。
カルガリーを拠点とする同社は、ハイパースケールオペレーター向けに1.8GWの容量を追加し、合計3.8GWのデータセンターパイプラインを持つとしています。データセンターはカナダのアルバータ州全域に設置されます。
同社はまた、2027年までにアルバータ州全域で稼動するAIデータセンターのシェル開発も進めています。
同社によると、シェルデータセンターのコンセプトは建設プロセスを迅速化し、ハイパースケーラーに最新技術を迅速に導入できるスケーラブルなインフラを提供します。
Beaconは、エネルギー第一のアプローチでデータセンターを開発し、施設をサポートするための拡張可能で持続可能な電力ソリューションを確保するとしています。同社は、どのような形態の電力ソリューションを導入するかは明らかにしていません。
同社のウェブサイトによると、1600エーカー以上の土地を取得し、最適なファイバー、エネルギー、グリッド接続を確保しています。また、地域の電力会社に2GWの負荷容量を登録していると発表しています。
この新しいデータセンター企業に関する報道は、12月に初めて表面化しました。現地の報道によると、アルバータ州電力系統運営会社(AESO)は、少なくとも6つのデータセンター申請を開発初期段階に抱えており、そのうち5つはBeaconが提出したものでした。
さらに、4月のAESOの文書では、Beaconが1.2GW以上の電力を消費する5つのAIデータハブの建設を計画していることが示唆されており、これらのプロジェクトのうち3つはすでにAESOのキューに入っています。
3か所はラングドン、ハイリバー、スプルースグローブ地域にあると言われています。前者2つはカルガリー郊外、後者はエドモントンの西に位置します。
ロッキービュー郡に提出された書類によると、Beaconはインダス郊外(カルガリーの東、ラングドンの近く)に40億カナダドル(28億4,000万米ドル)を投資し、400MW、946エーカーのデータセンターキャンパスを計画しているとのことです。同社は2026年12月の通電を目指しています。
Beaconに加え、Nadia PartnersはAIデータセンター開発会社のDromore Energyにも投資しています。
Joseph ShovlinはDromoreとBeaconの両方のCEOに名を連ねています。Dromore Energyは、アルバータ州を中心に2.5GWの開発プロジェクトを持っていると主張しています。
Beaconのリーダーシップチームに関する詳細は、今後数か月のうちに明らかになります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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