OpenAIがマイクロソフト以外のデータセンタープロバイダーを検討、Oracleのサイトで2GWを占有か
コンピュート需要がハイパースケーラの提供能力を上回る
OpenAIは、主なプロバイダーであるマイクロソフト以外にもデータセンターのスペースを確保し、コンピュート能力を積極的に拡大しようとしています。
The Informationの報じたところによると、Sarah Friar最高財務責任者(CFO)は、同社が今月66億ドルの増資を行った後、OpenAIはデータセンターとAIチップの発掘により大きく関与していくと、従業員に語ったようです。
Sarah Friar CFOは以前、株主に対し、マイクロソフトの動きは生成AIのスタートアップにとっては遅すぎると話していましたが、イーロン・マスクのxAIがメンフィスに巨大なコンピュートクラスターを急速に展開した後、この話はさらに注目を集めました。
OpenAIはすでにマイクロソフト以外の動きも始めており、6月にはテキサス州アビリーンに建設中のOracleのデータセンターから、サーバーをレンタルする契約を結んだと発表しました。
マイクロソフトもこのプレスリリースに含まれています。しかし、The Informationによると、マイクロソフトはこのプロジェクトに深く関与しておらず、技術的にサーバーをレンタルし、それをOpenAIに提供することで、OpenAIの独占的なクラウドプロバイダーであるとしているようです。
OpenAIは現在、アビリーンデータセンターの全体をレンタルする方向で交渉中です。このデータセンターは、2026年半ばまでに1GWをわずかに下回ると予想されていますが、Oracleがさらに電力を確保できれば、このサイトは2GWまで拡大する可能性があります。
また、OpenAIは、資金や電力が調達ができれば、マイクロソフトに頼らずに、かねてから噂されている5GWの「Stargate」データセンターを確保することができます。この施設は、1000億ドルを超えるとされています。
サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は今週、OpenAI独自のカスタムチップを使えばコストを下げられると従業員に語りましたが、プロジェクトがどの程度進んでいるかは明らかになっていません。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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