
NvidiaとMicrosoft、クラウドベースの巨大AIスパコン構築で提携
GPUメーカーのNvidiaとクラウド大手のMicrosoft(以下マイクロソフト)が、”世界で最も高性能なAIスパコン”を構築するために複数年の提携を結んだことが明らかになりました。
このクラウドベースのシステムは、Nvidia製のGPUおよびネットワーク機器を使用するほか、NvidiaのAIソフトウェアスタックも使用される予定です。
具体的な内容は明らかにされていませんが、Nvidiaによると、この契約により、数万基のNvidia A100とH100 GPU、およびQuantum-2 400Gb/s InfiniBandネットワーキング・ギアが追加されるとのことです。
「提携の一環として、Nvidiaは、Azureのスケーラブルな仮想マシンインスタンスを利用して、ジェネレーティブAI(Megatron Turing NLG 530Bなどの基礎モデルが、新しいテキスト、コード、デジタル画像、ビデオまたはオーディオを作成するスーパバイザなし、自己学習アルゴリズムの基礎となる急速に台頭しつつあるAI分野)の研究とさらなる進化を加速していく」とNvidiaは声明の中で述べています。
このシステムが稼動を開始すると、利用者は数千のGPUを単一のクラスターに導入し、大規模な言語モデル、複雑なレコメンダシステムのトレーニング、ジェネレーティブAIモデルの実行などを行うことができるようになります。スーパーコンピュータの運用開始時期については明らかにされていませんが、段階的に導入される可能性が高いと思われます。
また、両社はマイクロソフトのディープラーニング最適化ソフトウェア「DeepSpeed」や、その他のAIツールにおいても協業していくとしています。
マイクロソフトは、国立気象庁向けの巨大システムを構築する英国政府の主要契約を獲得するなど、スーパーコンピュータ分野への参入をますます推し進めています。
同社は、CrayやNERSCから多くの人材を採用するとともに、OpenAI向けにも巨大なクラウドベースのAIスーパーコンピュータを構築しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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