マイクロソフトとOpenAI、1000億ドル5GWのAIデータセンターを検討
マイクロソフトとOpenAIが、人工知能モデルの開発に役立つ1000億ドル規模のスーパーコンピューター・キャンパスを建設すると報じられています。
The Informationによると、このプロジェクトはまだ初期段階で2028年に始動する予定です。Stargateとして知られるこの開発は、さらに2年かけて拡大し、フル稼働時には5GWもの電力を必要とする可能性があるようです。
大きな電力需要があることから、マイクロソフトとOpenAIは原子力発電を含む代替電源を検討しています。Amazonは最近、原子力発電所に隣接するペンシルバニア州のデータセンター用地を購入しています。
今年初め、DCDは独占情報として、マイクロソフトがArchie Manoharanを原子力技術担当ディレクターに、Erin Hendersonを原子力開発加速責任者に採用し、SMRへの関心を高めていると報じています。
OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、データセンターをターゲットとする小型原子炉会社Okloも支援しています。
Stargateのチップはまだ決定されていませんが、Nvidia GPU、AMD GPU、マイクロソフトのAIチップ、または何か他のものを使用する可能性があります。アルトマンは別途、自身のチップベンチャーの資金調達を検討しており、OpenAIは元GoogleのTPUリードを雇用しました。
また、マイクロソフトが現在サポートできるよりも高密度のラックが必要になり、熱負荷も高くなります。
ネットワークに関しては、OpenAIはNvidia独自のInfiniBandケーブルからイーサネットケーブルに切り替えたいと報じられています。
このプロジェクトは、少なくとも昨年の夏から検討されていますが、マイクロソフト社は、米国内のどこに施設を設置するかまだ決定していません。また、スーパーコンピューターを1つの建物にするか、1つのキャンパスに複数設置するかも未定の用です。
Stargateが実現すれば、マイクロソフトとOpenAIの提携は第5フェーズになります。両社は現在第3フェーズにあり、ChatGPTやその他の生成AIモデルを開発するために複数の大型スーパーコンピューターを建設しています。
Stargateに先駆けて、両社はウィスコンシン州マウント・プレザントに第4段階のスパコンを建設し、2026年に運用を開始する計画で、マイクロソフトは最近、同地の既存キャンパスで10億ドルの拡張承認を受け、さらに1000エーカーの近隣の土地を取得しました。
その敷地は、100億ドルのスーパーコンピューターをサポートするまでに拡大する可能性があります。
今後予定されているすべてのプロジェクトを合わせると、およそ1150億ドルかかることになり、マイクロソフトは現在、Azureデータセンター、チップ、ネットワーク機器のすべてに年間約500億ドルを費やしています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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