Samsung SDS、韓国の国立AIコンピューティングセンター建設を落札

SamsungのITサービス部門であるSamsung SDSは、韓国政府向けのAIコンピューティングセンターの開発入札を主導していると言われています。

地元メディアは、Samsung SDSが率いるコンソーシアムが、韓国の国家AIコンピューティングセンターの開発と運用管理の入札に応募していると報じています。Naver Cloud、KT、Kakaoもコンソーシアムに関与していると伝えられていますが、唯一の入札者とされています。

2兆5,000億ウォン(17億ドル)の契約では、落札者は2028年までに1万5,000台、2030年までに5万台のGPUを収容する施設を開発することになります。

今年、このAIセンターに対して2つのRFPが提出されましたが、プロジェクトの所有権構造や国産AIチップに関する必須要件などの厳しい条件により、いずれも上手くいかなかったと伝えられています。最新の要求では、これらの要件の一部が緩和されたとのことです。

Samsung SDSは、落札した場合、全羅南道海南群ソラ市のソラシドデータセンターパーク内にコンピューティングセンターを建設することを決定したと報じました。OpenAIの韓国データセンタープロジェクトもこの地域に建設される予定です。

これまで検討されたものの、選定を見送った地域には、光州市、慶尚北道、全羅北道などがあります。

政府はさらなる検討を経て、12月に最終決定を下す予定です。

SK TelecomとLG CNSは、それぞれ単独で参加を検討していたと報じています。

1985 年に Samsung Data Systems として設立された Samsung SDS は、コンサルティング、技術、アウトソーシング サービスを提供する IT サービス プロバイダーです。同社はまた、AIブロックチェーンIoT などの技術に関する研究開発も多数行っています。

Samsung SDSは18か所でデータセンターを運用しています。更に、韓国の上岩、水原、亀尾、春川東灘の5つのデータセンターも運用していす。同社は昨年、サムスン電子の亀尾市工場を買収し、データセンターに転換する計画を立てています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。