武漢のスーパーコンピュータセンターが完成

新センターは50ペタフロップスでオープン、将来は200ペタフロップスへ

湖北省武漢市にある武漢スーパーコンピューティングセンターの開発が完了し、来月から新施設が稼働する予定です。

China Dailyによると、同センターは開設当初は50ペタフロップスの計算能力を提供し、最終的には合計200ペタフロップスの計算能力を提供する見込みで9月末に運用を開始する予定です。

地元の報道によると、この施設は4,400平方メートル(47,361平方フィート)の広さで、湖北科学技術投資グループ有限公司と武漢産業投資開発グループ有限公司が投資し、総投資額は10億人民元(1470万ドル)だそうです。

61個のモジュール式プレハブコンテナを使用して建設されたこの施設は、すでに北京、西安、南京、青島など全国のスーパーコンピュータ施設センターを結ぶ国家コンピューティングクラスター「China Computing NET(C2NET)」に接続されていると伝えられています。

「C2NETは、北京、西安、南京、青島など全国のスーパーコンピューター施設センターを結ぶ国家的なコンピューター・クラスターです。このセンターは、分散コンピューティング、大容量ストレージ、AIコンピューティングパワーのプラットフォーム、ビッグデータといった地域の得意分野を活用することで、全国のコンピューティングパワーを大きく推進するでしょう」と、華中科技大学コンピューター科学技術学院の Feng Dan 教授は述べています。

米国のFrontierシステムは、最初の「公式」なエクサスケール・スーパーコンピュータのデビューとなりましたが、中国には少なくとも2つのエクサスケールシステムがあり、さらにいくつかのシステムが開発中であると考えられています。

「中国は昨年、AIの演算能力ですでに米国を上回っています。1~2年も経たないうちに、国家全体の計算能力が米国を超えることになると思います」と、中国工程院の学者であるWu Hequan氏は述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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