Viasatが全世界従業員の10%約800名を削減
Viasatは、従業員の10%にあたる800人を削減することを発表しました。
11月3日の発表では人員削減は世界中のさまざまな部門に広がる予定です。
本件はViasatが7.3億ドルの規模でイギリスの衛星運用会社Inmarsatと合併を完了した数か月後に発表されました。
同社によれば、これにより2025年度以降に約1億ドルのコスト削減をもたらすと期待されています。
また同社は同じ期間において14億ドルから15億ドルのCapEx目標を達成できると述べています。
Viasatは、今回の人員削減に約4500万ドルの費用を負担する見込みです。
「Inmarsatの買収を完了して以来、私たちの焦点は、当社の顧客に向けて向上した製品とサービスを提供するために、私たちの技術と組織構造を統合させ、世界的なモバイル衛星通信の主導的な役割を加速させることにあります。引き続き、私たちは市場へのアプローチをより統一し、運用および資本の生産性を最大限に高めるために努力し続けます」と、Viasatの社長であるGuru Gowrappanは述べています。
「同時に、従業員を削減するという決断は非常に困難なものであり、軽々しく受け入れることはできません。当社は、影響を受けた従業員たちに、Viasatの成功に不可欠な役割を果たしてくれた献身、勤勉さ、貢献に感謝を表したいと思います。」
Inmarsatの買収後、合併会社はKaバンド、Lバンド、Sバンドを横断する19基の衛星を運用中であり、さらに10基の宇宙船が建設中で、次の3年間に打ち上げられる予定です。
カリフォルニア州カールスバッドにあるViasatの本社は、合併後のビジネスの本部となり、Inmarsatのロンドンオフィスはグローバルな国際ビジネスの本部となります。
先月、Viasatは、スループット容量を大幅に減少させた不具合があったため、苦戦していた衛星を置き換えないことを発表しました。ただし、この衛星運用会社は、Inmarsatの衛星に関しても同様の処置を行う予定です。
ViaSat-3 F1は、3基の静止軌道のKaバンド通信衛星のうちの最初の1基であり、アメリカ大陸をカバーする予定であり、将来の衛星はEMEAとAPACをカバーする予定です。これらの衛星の各々は、1Tbps以上のスループットと100Mbps以上のダウンロード速度を持つことが期待されています。
F1は2023年5月にSpaceXのロケットで打ち上げられましたが、反射鏡の展開中の「予期せぬ事象」がその性能に影響を与えました。
Viasatは現在、衛星のペイロードは機能していると述べていますが、予定していたスループットの「10%未満」を処理できると予想しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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