クアルコム、カリフォルニア州で従業員1,258人を解雇へ

チップ設計会社、従業員の一部を削減

チップ設計会社クアルコム(Qualcomm)が大幅な人員削減を行うことが明らかになりました。

カリフォルニア州雇用開発局に提出された書類によると、同社はコスト削減のため、カリフォルニア州サンディエゴとサンタクララで1,258人を削減することが明らかになりました。

同社の従業員数は約5万人とさ れています。

1,258人のうち、750人はディレクターから技術者までさまざまな年功レベルのエンジニアです。残りは社内の技術スタッフや経理など、さまざまな職務に就くことになります。

人員削減は2023年12月中旬から開始されます。

クアルコムの  Akash Palkhiwala 最高財務責任者 は8月、アナリストに対し、今年度の売上高が19%減少すると予測されることから、コスト削減を検討していると述べていました。

「我々は以前から、環境が変化し続ける中で追加的なコスト削減策を検討すると伝えていました。ファンダメンタルズの持続的な改善の兆しが見えるまで、当社の事業枠組みは直ちに回復することを想定していません」とPalkhiwala氏は述べています。

クアルコムの収入の大部分は、携帯電話市場向けに設計されたチップによるものですが、この製品に対する需要は不十分であることが判明しています。

クアルコムのCEOであるCristiano Armon氏は、同社のチップの他の市場を追求しています。2021年、同社は14億ドルでArmサーバーCPUの新興企業Nuviaを買収し、Armから訴訟を起こされたにもかかわらず、まだサーバー市場でチップをテストしようとしているようです。

2023年8月、同社はNXP、Infineon、Nordic Semiconductor、Boschと提携し、自動車、モバイル、IoT分野向けのRISC-Vハードウェアを開発しました。

2022年10月、チップメーカーのIntelは数千人規模の人員削減を計画しており、最大で従業員の20%が解雇される可能性があると報じられていました。同様の人員削減は、Nvidiaによる400億ドルの買収が決裂した後の2022年3月にもArmによって行われました。

それ以降の1年間は、ハイテク部門全体でより広範な人員削減が行われています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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