IBMが採用を一時停止、7,800人の従業員をAIに置き換える可能性があると発表
IBMは採用を一時停止し、今後5年間で約7,800人の従業員を解雇する可能性があると発表しました。
CEOのArvind Krishna氏は、従業員はAI(人工知能)に取って代わられる可能性があると指摘しました。
Krishna氏は、Bloombergの取材に対し、バックオフィスの従業員について、「これらの顧客と接しない職務は、(IBMの)およそ26,000人の従業員に相当する。そのうちの30%が今後5年間でAIや自動化に取って代わられることは容易に想像できる」と述べ、その合計数は7,800人であると説明しました。
なお、同社は1月に3,900人の従業員を解雇しており、これは従業員のおよそ1.5パーセントに相当するものでした。
70年近く大規模な レイオフを行わなかったIBMは、90年代初頭から定期的に規模を縮小してきました。1993年には6万人の従業員を解雇しましたが、これは今でも米国企業としては記録的な数字です。それ以来、同社はさらに数万人の従業員を削減してきました。
同社は、過去にもAIへの参入を試みたが失敗に 終わったこともあり、現在、従業員の代わりとしてAIに着目しています。
2011年、同社のAI「ワトソン」が米国のテレビ番組「Jeopardy!」で優勝した後、同社はこのプラットフォームを医療からカスタマーサービスまで幅広く使える汎用システムとして売り込みました。しかし、このプラットフォームは過剰に宣伝され、売り込んだ業界に革命を起こすことはできませんでした。2021年、数々の挫折を味わった同社は、ワトソンを縮小し、ヘルスケアへの取り組みを新会社として分社化しました。
現在、生成AIプラットフォームの波が再び汎用システムにつながると期待される中、同社は再び、AIが私たちの働き方を変えることに期待しています–そして、何人もの私たちが働けるようになることに。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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