OpenAIの共同設立者グレッグ・ブロックマン氏が3人の研究者とともに辞任
サム・アルトマンCEOの突然の解任に続き
OpenAIの共同設立者で社長のGreg Brockman(グレッグ・ブロックマン)氏が、取締役会がCEOのサム・アルトマン氏を突然クビにしたことに続き、同社を辞任しました。
ブロックマン氏は当初、取締役会長の座から降板させられた形でしたが、その後同社を退職することになりました。
The Informationによると、OpenAIの研究者3人も会社を辞めたとのことです: その3人とは、同社のリサーチ・ディレクターJakub Pachocki氏、AIによる潜在的なリスクを評価するチームの責任者のAleksander Madry氏、そしてOpenAIの研究員として7年間勤務したSzymon Sidor氏です。
アルトマン氏の解任の明確な理由はまだ明らかにされておらず、同社は、「アルトマン氏は取締役会とのコミュニケーションにおいて一貫して率直さを欠き、取締役会の責任遂行に支障をきたしたとの結論に至り、取締役会による熟慮に基づく検討プロセスを経て解任された」としています。
ブロックマン氏は Twitter/Xへのポストで、アルトマン氏の更迭後、OpenAIのスタッフに次のようなメッセージを送ったとコメントしています: 「8年前に私のアパートの一室で活動を始めて以来、皆で築き上げてきたものを凄く誇りに思っています。困難な時も素晴らしい時も共に乗り越え、不可能であったはずの様々な状況にもかかわらず、多くのことを成し遂げてきました」
「でも、今日のニュースを聞いて、私は会社を辞めます」
「純粋に、皆さんの幸せを願っています。全人類のためになる安全なAIを作るという使命を信じ続けます」。
彼は、第三者的に書かれた自身の時系列的な出来事を追記しました。「サムと私は、取締役会が今日行ったことにショックを受け、悲しんでいる」
「私たちも何が起こったのか、まだ正確に把握しようとしているところだ。知っていることは以下の通りだ。昨晩、サムはイリヤ(Sutskever、OpenAIの共同設立者兼チーフサイエンティスト)から金曜日の正午に話をしたいというメールを受け取った。サムはGoogle Meetに参加し、グレッグを除く役員全員がそこにいた。イリヤはサムに彼が解任されることを告げ、その知らせはすぐに発表されると言った」
「午後12時19分、グレッグはイリヤから至急電話をくれというメールを受け取った。12時23分、イリヤはGoogle Meetのリンクを送った。グレッグは、自分が取締役会から外されること(しかし、会社にとって不可欠な存在であり、その役割は維持される)と、サムが解雇されたことを告げられた。同じ頃、OpenAIはブログ記事を公開した」
「私たちの知る限り、経営陣がこのことを知らされたのは、その前夜に知ったミラ(Murati CTO) を除いては、それからすぐのことだったと思う」
「多くの支援は本当にありがたいものです。ありがとうございます。しかし、どうか心配に時間を費やさないでください。私たちは大丈夫です。もうすぐもっと大きなことが起こります」
OpenAIの最高技術責任者(CTO)であるMira Murati氏が、現在、暫定CEOに就任しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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