「富岳」がTop500で世界最強スパコンの座を維持
世界のスーパーコンピュータ最新トップ10も発表
理化学研究所の富岳は、HPCシステムにおける最新のTop500ランキングで、依然として世界で最も強力なスーパーコンピュータの座を維持しました。
今回新たに2システムがチャートのトップ10にランクインしましたが、本プロジェクトが1993年に開始されて以来、新規エントリ数が最も少ない結果となりました。尚、500システム全ての合計パフォーマンスは、6月時点の2.22エクサフロップスから2.43エクサフロップスに増加しました。
【第1位】富岳(日本:理化学研究所)
Arm A64FXを搭載する富岳は6月に7,299,072コアでトップの座を獲得しました。その後7,630,848コアに拡張され、高性能Linpackベンチマークでは416ペタフロップスから442ペタフロップスへと記録を更新しました。これは、第2位のSummitスーパーコンピュータの約3倍のパワーを誇ります。
【第2位】Summit(米国:オークリッジ研究所)
このスーパーコンピューターは、4,356ノードで148.8ペタフロップスを管理します。各ノードには2つの22コアPower9CPUと6つのNvidiaTesla V100GPUが搭載されています。
【第3位】Sierra(米国:ローレンス・リバモア国立研究所)
ローレンス・リバモア国立研究所のSierra(2つのPower9CPUと4つのNvidiaTesla V100 GPUを搭載した4,320ノード) はSummitと同様のアーキテクチャを備え、94.6ペタフロップスの性能を誇ります。
【第4位】神威・太湖之光(中国:無錫国立スーパーコンピューティングセンター)
無錫国立スーパーコンピューティングセンターに設置されているSunway TaihuLight(神威・太湖之光)は中国で最も強力なスーパーコンピュータです。 Sunway SW26010プロセッサを搭載し、HPLで93ペタフロップスを実現しています。
【第5位】Selene(Nvidia)
NvidiaのSeleneスーパーコンピュータは、最も強力な企業所有のスーパーコンピュータです。AMD Epycプロセッサを搭載したDGXA100 SuperPODを搭載したSeleneは今年初めにアップグレードされ、63.4ペタフロップスのベンチマークパフォーマンスを記録しました。
【第6位】天河二号(中国:広州国立スーパーコンピューティングセンター)
中国の国防科技大学によって開発され、広州の国立スーパーコンピュータセンターに設置されているTianhe-2A(Milky Way-2A:天河二号)スーパーコンピュータは、Intel Xeon CPUとNUDTのMatrix-2000DSPアクセラレータを搭載し、HPLで61.4ペタフロップスを達成します。
【第7位】Bull Sequana(ドイツ:ユーリヒ総合研究機構)
JUWELSブースターモジュールを採用した新たなスーパーコンピュータがTop500の7位にランクインしました。Atos社製のBull Sequanaマシンは、今年初めにドイツのForschungszentrum Jülich(FZJ: ユーリヒ総合研究機構)に導入されました。これはヨーロッパで最も強力なシステムとして、44.1ペタフロップスの性能を誇ります。
【第8位】HPC5(イタリア:Eni)
イタリアの石油大手Eniが運営するHPC5スーパーコンピュータは、Intel Xeon Gold CPUとNvidiaTesla V100 GPUを搭載し、35.5ペタフロップスのベンチマークパフォーマンスを達成しました。
【第9位】 Frontera(米国:テキサスアドバンストコンピューティングセンター)
テキサスアドバンストコンピューティングセンターのFronteraは、448,448基のIntelPlatinum Xeonコアを搭載し、23.5ペタフロップスを達成しました。
【第10位】 Dammam-7( サウジアラムコ)
世界最大の化石燃料会社のサウジアラムコの新システム「Dammam-7」は、Intel Gold Xeon CPUとNvidia Tesla V100 GPUを搭載するHPE Cray CS-Stormシステムで、HPLベンチマークで22.4ペタフロップスを記録しました。
Data Center Dynamics
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。