NTTドコモ、ノキアのOpen RANキットを日本全国に展開へ

NTTドコモは、同社の商用ネットワークにノキアのOpen RAN 5G AirScaleベースバンドキットを採用したと発表しました。
 
Open RANネットワークには、集中ユニット(CU)と分散ユニット(DU)ソフトウェアが含まれており、今後日本全国に展開される予定です。
 
なお、NTTドコモは、3Gおよび4Gネットワークにもノキアを採用しています。
 
ノキアは、このReefShark System-on-Chip技術を搭載した最新のOpen RANキットはエネルギー効率が高く、NTTドコモは運用コストの削減と消費電力の削減を実現できるだろうと述べています。
 
Open RANは、プロバイダーが複数のベンダーのソリューションを「ミックス&マッチ」できるようにする新しいタイプの通信キットを促進するもので、独自のネットワーク機器では不可能です。
 
ノキアとNTTドコモの両社は、モバイルネットワーク構築のコラボレーションを推進する団体であるOpen RAN Allianceのメンバーです。
 
アナリスト会社のCounterpoint Research社は今月初め、通信事業者は10年末までに300億ドル以上をOpen RANに投資するとの見通しを明らかにしました。
 
「ノキアのO-RAN互換AirScale 5Gベースバンド・ソリューションは非常に競争力があり、NTTドコモの5G商用ネットワーク上のどのO-RUにも接続できる」とNTTドコモのRAN技術推進室長である増田昌史氏は述べています。
 
「その高性能と低消費電力は、運用コストを削減し、当社の持続可能目標をサポートします」
 
NTTドコモは9月、半導体企業のNvidiaと提携し、同社のネットワークにGPUアクセラレーテッド5Gネットワーク・ソリューションを導入しました。
 
これにより、同社はGPUアクセラレーテッド商用5Gネットワークを展開する世界初の通信事業者になりました。
 
同社の5G Open RANネットワークは、Nvidia Aerial vRANスタックとNvidia Converged Accelerators上に構築された富士通の高性能5G仮想無線アクセスネットワーク(vRAN)を使用しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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