ActisがNabiax社からデータセンター11施設を取得
投資会社ActisがNabiax社から11施設のデータセンターを取得しました。
同社は今週、中南米と米国の6カ国にまたがる11施設をNabiax社から買収することに合意したと発表しました。この11施設は、ブラジル、チリ、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、そして米国フロリダにまたがり、合計23MWの容量となります。これらは元々 Telefónicaが建設したもので、同社は長期契約によりアンカーテナントとして存続します。
Actisのサンパウロ事務所のパートナーであるMauricio Giusti氏は、次のように述べています。「このたび、当社の汎LATAMデータセンター・プラットフォームの中核となる物件を取得することで、デジタルインフラ分野での当社のフットプリントを深めることができ、大変嬉しく思います。また、このデータセンターをキャリアニュートラルな施設として位置づけつつ、同プラットフォームの主要顧客である Telefónicaとこの地域で提携できることを嬉しく思っています」
また、Actisのパートナー兼ロングライフインフラストラクチャー部門責任者のAdrian Mucalov氏は、次のように述べています。「これは、グローバルなインフラ投資家としてのActisの立場を反映したエキサイティングな取引といえます。アクティスのエネルギー分野における専門知識を活用し、エネルギー効率(PUE)を向上させ、データセンターの電源となる再生可能エネルギーの利用を増やしていきます。長期的なポジションを確立し、弾力性のある事業への投資は、当社の戦略に合致しています」
Nabiax の欧州地域の資産については、Asterion Industrial Partners が引き続き所有・運営します。
Nabiaxは、2019年にAsterion Industrial PartnersがTelefónicaから5億5000万ユーロ(6億1600万ドル)で11のデータセンターを購入した後に設立さ れました。この取引は、アルゼンチン、ブラジル、スペイン、ペルーにそれぞれ2カ所ずつ、さらにチリ、メキシコ、米国に個別のサイトを持つ、7カ国で合計29MWの規模でした。その後、スペインとラテンアメリカ全域でコロケーションとホスティングサービスを提供するためにNabiaxが設立されました。
2021年5月、 Telefónicaは、Nabiaxホスティング事業の20%の株式と引き換えに、Asterion Industrial Partnersにさらに4つのデータセンター(チリの2施設、マドリードとテラッサのスペイン2施設))を売却したと発表しました。
尚、Actisはこれまでに、中国のChayoraとナイジェリアのRack Centreに投資を行っています。
BBVA、Pinheiro Neto Advogados、Linklatersは、この取引においてActisにアドバイスを提供しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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