Green Mountainがロンドン・ロムフォードにデータセンターを取得

ノルウェーのGreen Mountainの親会社は、Infinity SDC Ltdを買収し、イーストロンドンのロムフォードにあるデータセンターを引き継ぎました。

この施設と隣接する空き地はGreen Mountainが運営することになり、ノルウェー国外では初のデータセンターとなります。

Green Mountain社は、昨年イスラエルの不動産会社Azrieli Groupに8億5,000万ドルで買収されました。AzrieliはInfinity SDCを買収し、完了条件を満たした上で、Green Mountainに統合する予定です。

2009年に設立されたGreen Mountainは、ノルウェーで3つのデータセンターを運営しています。主力施設のDC1-Stavangerは、山の中に建てられた旧NATO軍弾薬庫で、22,600平方メートル(23万平方フィート)の広さを誇ります。

また、ノルウェーのリューカンにある7.5MWのDC2-Telemark施設や、首都圏郊外のDC3-Osloも運営しています。カルベリバレーにもキャンパスを建設する計画があり、昨年にはギスマルヴィクのハウガランド・ビジネスパークに新しいデータセンター用に5万平方メートルの敷地を購入しました。

「ノルウェー国外に事業を拡大することを非常に喜ばしく思っており、この土地は当社にとって完璧にマッチしています。ロンドンは極めて重要なデータセンターのハブであり、多くの国際企業にとってなくてはならない場所です」と、Green MountainのCEOであるTor Kristian Gylandは述べています。

「今回の拡張により、グリーン電力をすぐに利用できるサイトの幅広いポートフォリオを提供することができ、大きな容量を求めるユーザーや、サステナビリティの目標を達成しながらロンドン地域に留まる必要があるお客様にサービスを提供することができます。これは、当社の既存顧客と見込み顧客の両方からの要望です。」

同社の最高営業責任者のSvein Atle Hagasethが DCD Connect Silicon ValleyでDCDに語ったところによると、Green Mountainはヨーロッパの別の国でのさらなる拡大機会を狙っている~ただし、再生可能電力を確保できる場所でのみ開発するということです。

ロンドンの買収は、ポートフォリオを売却しながら徐々に衰退していったInfinity SDCの終焉を意味するものでもあります。遡ること2015年、同社はスラウのデータセンターをVirtusに売却し、その2年後にはストックリーパークの施設をZeniumに買収され、2018年にはストラトフォードの土地をヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に売却しています。

ロムフォードの施設は同社の最後のデータセンターであり、「最大」40MWのIT負荷をサポートすることが可能です。

Infinity SDCのCEOであるStuart Suttonはこう語ります。「Infinityチームと私たちのイーストロンドンキャンパスが、大きな成功を収めているGreen Mountain事業の一部となることを嬉しく思います。」

「Green Mountainは、『グリーンスタンダードの確立 』というビジョンを持っており、当社の既存および将来の顧客にさまざまなエキサイティングなオプションを提供することになるでしょう。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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