Azrieli GroupがGreen Mountainを8億5000万ドルで買収

イスラエルの不動産会社Azrieli Group(アズリエリ・グループ)は、ノルウェーのデータセンター会社Green Mountainを買収しました。

Azrieliは昨日、ノルウェーの不動産会社SemedvigからGreen Mountainの株式100%を約28億NIS(8億4920万ドル)で買収すると発表しました。この買収資金は、現在実施中の債務調達と、まだ確保されていない融資などの、自己資金で賄われる予定です。

Azrieli Groupの会長であるダンナ・アズリエリ氏は次のように述べています。「Green Mountainの買収は、データセンター分野で国際的な事業を展開していくというAzrieli Groupの戦略を実現するための重要なマイルストーンである。Compassの北米での事業と、ヨーロッパでのGreen Mountainの買収を組み合わせることで、Azrieli Groupは、この成長・発展しつつある分野で重要なグローバルプレイヤーになることができる」

2009年に設立されたGreen Mountainは、ノルウェー国内で3か所のデータセンターを運営しています。代表的な施設であるDC1-Stavangerは、山中に建設された、かつてNATOの弾薬庫であった施設であり、22,600平方メートル(230,000平方フィート)の広さを誇ります。

その他の施設としては、Rjukanにある7.5MWの「DC2-Telemark」や、首都郊外の「DC3-Oslo」となります。同社は、Kalberg Valleyにもキャンパスの建設を計画中であり、そして今年の初めにはGismarvikのHaugaland Business Parkに新たなデータセンター用地として5万平方メートル(538,000平方フィート)の区画を購入しました。

Azrieliによると、Green Mountainは現在およそ24MWの契約を顧客と結んでおり、その契約期間は平均で約7.5年であるとの事です。同社はまた、買収後の会社は、将来的に最大で520MWまでの建設・開発を行っていく可能性があると話しています。

Azrieliは、イスラエル最大の不動産グループです。1982年に設立され、主にショッピングモールやオフィスへの投資を行っており、テルアビブ証券取引所への上場も果たしております。同社は2019年にはCompass Datacentersの株式20%を取得しました。そして昨年はAWSデータセンターの建設予定地としてネタニヤ近郊の6.5エーカーの土地を取得したと報じられています。

Green Mountainは最近、ロブスターやマスの陸地の養殖場と提携し、養殖場に向けて余剰熱の供給を行っています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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