エクイニクスがMainOneを3億2000万ドルで買収、アフリカ大陸に進出

コロケーション最大手、ナイジェリア、ガーナ、コートジボワールのデータセンターやケーブル陸揚げ局を獲得

エクイニクスが西アフリカのデータセンター企業であるMainOneを3億2,000万ドルで買収し、アフリカ大陸での事業拡大を開始すると発表しました。

2010年にFunke Opeke氏によって設立されたMainOneは、MDXiブランドを通じて、ナイジェリア、ガーナ、コートジボワールで3つのデータセンターを運営しており、ナイジェリアでは2022年第1四半期に開設予定とされる追加施設の建設が進められています。完成すると、総面積6,000平方メートルのスペースが追加されます。また将来の拡張用として57,000平方メートルの土地も用意されています。

エクイニクスは今回の動きを 「アフリカ大陸でキャリアニュートラルなデジタルインフラのリーディングカンパニーになるというエクイニクスの長期戦略の第一歩」であると述べています。

「MainOneの買収は、広大かつ急速に成長しているアフリカ市場へのPlatform Equinixの重要なエントリーポイントとなる。MainOneのインターコネクション(相互接続)における優位性と経験豊富な経営陣は、アフリカにおけるデジタルインフラのリーディング・ニュートラルプロバイダーになるという当社の目標にとって重要な資産となる」エクイニクスの社長兼CEOを務めるチャールズ・マイヤーズはこのように述べています。「MainOneのインフラ、顧客との関係性、パートナーエコシステム、運営能力は、Platform Equinixの領域を拡大し、アフリカや世界中のお客様にチャンスを提供していくだろう」

MainOneは、ナイジェリア~ポルトガル間の海底ネットワークを所有・運営しており、ナイジェリア、ガーナ、コートジボワールに陸揚げ局を設置しているほか、ナイジェリア南部には1,200キロメートルにわたる地上光ファイバー網を保有しています。5月には、同社はデータセンター容量を今後1年間で約700ラックから900ラックに増やし、需要が持続すれば2023年までにさらに300ラックを増設していくと発表していました。

この取引は2022年の第1四半期に完了する予定となっており、Opeke CEOをはじめとするMainOneの経営陣は引き続きそれぞれの役割を継続していきます。

「エクイニクスは、アフリカ全域でデジタル・インフラストラクチャへの投資を拡大していくという当社の長期ビジョンを加速してくれる」とOpekeは述べています。「MainOneのチームは、今回の買収によって生まれるパートナーシップに興奮しており、共に次の章を築いていけることを楽しみにしている」

今回の買収は、エクイニクスのアフリカ大陸での初の試みであり、そしてこれはデジタル・リアルティが最近行ったナイジェリアのMedallion Data Centresの買収や、Medallion社のiColo事業のモザンビークへの拡大に続くものです。

エクイニクスのEMEAプレジデント、ユージン・バーゲンは次のように述べています。「アフリカでの事業拡大は、当社にとって長い間の戦略的優先事項であった。MainOneは、データセンターと接続性に関する資産を高度に補完し合うだけでなく、当社のビジネスモデルと成長目標の拡大をさらに加速させることができる企業である」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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