AMDがザイリンクス買収に向けて交渉中

ウォールストリートジャーナル紙によりますと、 Advanced Micro Devices(AMD)がチップメーカーのザイリンクス買収に向けて「事前協議」を行っていると報告しています。

この件に詳しい人物によると、FPGAの巨人ザイリンクスとの取引額は300億ドル以上に上る可能性があるようです。買収は週明けすぐに発表される可能性がありますが、つまずく可能性もあります。両社は以前にも議論を行っていましたが、その時は物別れに終わりました。

インテルイヤーではない

新型コロナのパンデミックに伴い、PC、ゲーム機、サーバの需要が急増したことで、AMDの時価総額は1,000億ドルを超え、収益が89%増加しました。

2017年に第1世代のEpycサーバ向けCPUを発表して以来、同社はデータセンター市場での足場を着実に築いてきました。今年7月、同社はサーバ分野で2桁の市場シェアを獲得したと発表しました。その同じ月、競合のIntelは、製造上の問題により、7nmプロセッサの遅延を余儀なくされました。

AMDの強力な株価が、同社が自社株を使い買収を行うことを後押しした可能性があります。買収の可能性が報告された直前、ザイリンクスの価値はおよそ260億ドルと評価されていました。

ザイリンクスは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)で最もよく知られています。これは、特定のワークロードに対し最適化するためにユーザが現場で再プログラムを行えるロジックブロックで構成されています。このチップは、自動車業界、航空宇宙業界、軍事部門、および5Gネットワークやデータセンターで人気があることが証明されています。

2018年にDCDのインタビューの中で、CEOのVictor Peng氏は、ザイリンクスは「データセンターファースト」の企業であり、今後コンピューティングアクセラレーション、ストレージ、ネットワーキングをターゲットにしていくと述べていました。

それ以来、同社は新しい製品カテゴリであるアダプティブコンピューティングアクセラレーションプラットフォーム(ACAP)を立ち上げました。これには、Armチップに接続されるFPGAが含まれます。

「AIとビッグデータの爆発的増加とムーアの法則の衰退により、業界は重大な変曲点に達した。半導体の設計サイクルは、もはやイノベーションのペースに追いつくことはできない」とPeng氏は言います。

「開発から4年が経ち、Versalは業界初のACAPとなった。 急速に進化するテクノロジーに対応するため、あらゆるタイプの開発者が最適化されたハードウェアやソフトウェアにより、アプリケーション全体を高速化し、そしてそれを即時適応できるように、独自に設計を行った。それは業界が必要としている、まさにこの瞬間に必要なものです」

AMDがザイリンクスの買収を追い求めるなら、それは半導体業界における更なる巨大統合となるでしょう。今年の夏、アナログ・デバイセズは200億ドルを投じてマキシム・インテグレーテッド・プロダクツを買収しましたが、先月、NvidiaはArmを400億ドルで買収すると発表しました。

尚、Intelは2015年にFPGA製品を展開するAlteraを167億ドルで買収しています。

Data Center Dynamics

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