ジョンソン・コントロールズ、データセンター用冷却装置のSilent-Aireを買収へ

アイルランドに本社を置くビル用防火・空調・セキュリティ機器メーカーのジョンソン・コントロールズ(Johnson Controls)は、データセンターの冷却装置を手掛けるSilent-Aireを8億7000万ドルの全額現金で買収すると発表しました。

Silent-Aireは、コンピュータルームエアコン(CRAC)やエアハンドリングユニット(CRAHU)を製造しており、自由冷却、直接冷却、水冷、蒸発冷却などのソリューションを提供しています。また、冷却技術だけでなく、コンテナサイズのモジュール式データセンターの製造も行っています。

ジョンソンがハイパースケーラーをターゲットに

ジョンソン・コントロールズの会長兼CEOであるジョージ・オリバー氏は、次のように述べています。「Silent-Aireの参画により、ジョンソン・コントロールズはデータセンター分野への取り組みを強化し、この魅力的な最終市場での成長を加速させていく。そのためには、製造とサービスにおける当社のグローバル規模の強みと、ハイパースケールプロバイダーへのサービス提供に特化した最先端のイノベーションと幅広い技術ポートフォリオを組み合わせる必要がある」

「私たちは、Silent-Aireをジョンソンコントロールズの一員として迎え入れることができ、非常に嬉しく思っている。Silent-Aireが30年近くにわたって培ってきた技術革新、オペレーションに関する専門知識、顧客との深い関係を基に成功を収めていけることを期待している」

1994年に設立されたSilent-Aireは、米国アルバータ州エドモントンに本社を置き、全世界で約3,000名の従業員を擁しています。この取引は、2021年第3四半期に完了する予定となっています。尚、6億3,000万ドルが前払いされ、一定のマイルストーンの達成を条件に追加の支払いが行われます。

Silent-Aireの共同CEOであるLindsey Leckelt氏は次のように述べています。「Silent-Aireはクラウドとともに成長していく、そして当社のDNAはハイパースケールデータセンター企業へと変換されていく。ジョンソン・コントロールズは、データセンター・プラットフォーム・ビジネスとして成長していくという当社のビジョンを共有している、よって当社は世界中のパートナーにサービスを提供できるようになる」

Data Center Dynamics

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