Akamai Technologies、クラウドストレージプロバイダーのOndatを買収へ

Linodeの買収と同様、Akamai Connected Cloudに統合される予定

コンテンツデリバリー事業を展開する米Akamai Technologies(以下、アカマイ・テクノロジーズ)は、クラウドストレージプロバイダーの Ondat社 を買収することで最終合意に達しました。

この買収は 2023 年第 1 四半期に完了する予定であり、アカマイは今年の同社の財務ガイダンスに大きな影響を与えないものと予想しています。

なお、買収額については公表されていません。

ロンドンに拠点を置くOndat社は、正式にはStorageOS Inc.として知られ、2015年に設立され、2000万ドルの資金提供を受けたスタートアップ企業です。同社は、Kubernetesネイティブのプラットフォームを採用したクラウドベースのストレージシステムを提供しています。このシステムは、Kubernetesアプリケーションにストレージを割り当てるプロセスを自動化し、さらにアプリケーションの情報を暗号化し、圧縮してストレージ容量を節約することができます。

今回の買収により、創業者でCTOのAlex Chircop氏を含むOndatの従業員は、アカマイのクラウドコンピューティング事業であるConnected Cloudに加わることになります。

アカマイは先月、9億ドルでLinodeを買収した1年後に、LinodeベースのConnected Cloudプラットフォームを発表しました。

アカマイ・テクノロジーズのクラウドテクノロジーグループ最高執行責任者(COO)兼ゼネラルマネージャーのAdam Karon氏は次のように述べています「先月、我々はクラウドコンピューティング、セキュリティ、およびコンテンツデリバリーの分野において世界で最も分散型なプラットフォームである Akamai Connected Cloud の詳細を公開しました」

「ストレージはクラウドコンピューティングの重要な要素です。Ondat のテクノロジーはアカマイのストレージ機能を強化し、コアおよび分散コンピューティングサイトと大規模なエッジネットワークを統合する、根本的に異なるクラウドへのアプローチの提供を実現します」

Akamai Technologies Connect Cloud の提供するクラウドコンピューティング、セキュリティ、およびコンテンツデリバリー・サービスは、同社のエッジネットワーク向けに提供されています。なお、同社は現在、134カ国、4,100の拠点で事業を展開しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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