Brookfield、AXA IMからData4買収

取引条件は未公開も約38億ドルと推定

欧州のデータセンター企業Data4がBrookfield Infrastructureに売却されました。

AXA IMは今週、売却を発表したものの、取引条件は明らかにされていません。

このニュースは、Brookfieldがパリに本拠を置くData4の株式の過半数を購入するために「独占交渉」をしており、その価値は35億ユーロ(37億7000万ドル)になるとの報道があった数週間後に発表されました。

AXA IM は、こう述べています。「データの保存や通信に関連するセクターの長期的な価値創造の可能性に高い自信を持っており、今後も世界の主要市場においてこれらの資産クラスの買収や開発の機会を積極的に探っていきます。」

2006年にColony Capital(現DigitalBridge)によって設立されたData4は、現在フランス、イタリア、スペイン、ポーランド、ルクセンブルグで約30のデータセンターを運営しています。また、ドイツのハナウにある旧陸軍の兵舎を開発中で、20万平方メートル(210万平方フィート)、180MWに達する可能性があります。

2018年にAXA Investment Managersが非公開の金額で買収し、2020年にはデンマークの年金基金PFAが20%の株式を取得しました。2021年、事業者はヨーロッパ全域での拡大目標に向け、6億2000万ユーロ(当時7億3750万ドル)の債務融資を確保しました。

Brookfield Asset Management は、インド(BAM Digital Realty)とラテンアメリカ(Ascenty)のデータセンターベンチャーをDigital Realtyと共同で所有しており、オーストラリア/ニュージーランドのDCIデータセンターも所有しています。Brookfieldのウェブサイトによると、同社は全世界で約50のデータセンターを所有し、163,000以上のタワーと屋上サイト、約22,000kmのファイバーを所有しています。

AXA IMは、今回の投資について、 Brookfield が欧州のデータセンター市場に「初めて大きく参入した」ことを意味すると述べています。

「 Brookfield は、そのエコシステムを活用し、クラス最高のグリーンフィールド開発と再生可能エネルギー能力を提供し、ヨーロッパ全域で事業をさらに発展させていきます」とAXAは述べています。「Data4の長期インフレ連動型契約ビジネスモデルは、優良なハイパースケール顧客を抱え、Brookfieldの投資戦略に合致した安定した経常リターンを提供します。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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