PAGのFlowがオーストラリアのDXNを買収へ

オーストラリアのデータセンター企業DXNが、PAGリアルエステートの新しいデータセンター投資プラットフォームであるFlowに売却されました。

ASX(オーストラリア証券取引所)に上場するDXNは現在、シドニーに4,351平方メートル(46,800平方フィート)、5.5MWのDXN-SYD01、タスマニア州ホバートに2番目の施設、ダーウィンに350平方メートルのバンカーとデータホール2棟を持つ施設と、3つのデータセンターを運営しています。また、ボーイング社やCovalent Lithium社などの顧客に18以上のモジュラー型データセンターを納入しています。

今週のASXアップデートの中で、DXNは、同社の取締役が全会一致で、同社の全事業資産と子会社をFlow2Edge Australiaに対し約2600万豪ドル(1800万ドル)で現金売却することを決定したと発表しました。この取引には、子会社TAS01(DXNのタスマニア施設を保有)とSecure Data Centre(DXNのダーウィン施設を保有)の株式とSDC Unit Trustの全ユニットが含まれます。

更なる更新情報では、DXNは売却後、清算される予定であると示されています。DCDは、Flow2EdgeがFlow Digital Infrastructure傘下の現地法人となることを理解しています。

PAGによると、この取引はPAGが運用するファンドからの資金で賄われる予定との事。DXNは、取引完了までの運転資金として、株式発行により212万5000豪ドル(150万米ドル)を調達する予定であると述べています。

DXNの会長であるJohn Baillie氏は、次のように述べています。「この決断を軽々しくしてはいない。今回の買収は、単に良いオファーであるだけでなく、今後の事業のための資金需要に対応することができる。さらに、Flow Digital Infrastructureの経験と実績を活用することができる。この買収がお客さまにもたらす機会を楽しみにしている」

Flow会長のKris Kumar氏は、次のように述べています。「今回の買収は、Flowにとって、より良いサービスを提供するために拠点を拡大し、能力を強化するためのエキサイティングな機会である。この買収により、DXNの優れたエッジの設計・構築能力を活用し、サプライチェーンを管理できるようになり、APAC地域でエッジをサービスとして提供することが可能になる。急速に拡大する市場の需要に対応するため、デジタルインフラへの戦略的な投資を続ける当社にとって、今回の買収は重要なマイルストーンとなる」

この買収は、外国投資審査委員会およびDXNの株主の承認が条件となります。同社は、独立した審査により、Flowへの売却は「DXN株主にとって公正かつ合理的であり、最善の利益になる」との結論に達したと述べています。

「従って、優位性のあるオファーがない場合、取締役は本取引が株主にとって最善の利益であると確信しており、全会一致で本取引を承認するよう株主に推奨する」と同社は述べています。

アジア地域に特化した投資運用会社PAGリアルエステートは、2021年後半にAPACのデジタルインフラに特化した新しい投資プラットフォーム「Flow」を立ち上げました。同ユニットは、ChinDataとBridge Data Centresの元幹部Kris Kumar氏が率いています。シドニーに拠点を置き、チームは日本、オーストラリア、その他のアジア市場に注力します。Flowは最近、フィリピンでのデータセンター開発のため、Ayala Landとの提携を発表しました。

PAGは、Global Switchの買収に関心を持つと見られる数社のうちの1社であると伝えられています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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