AMD、SmartNICのPensandoを19億ドルで買収へ

NvidiaはMellanoxを、AMDはPensandoを手中に

AMDがネットワーク関連企業Pensandoの19億ドルでの買収を計画しています。

プログラマブルなパケットプロセッサを開発する同社は、ゴールドマンサックス、IBM Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudなどの顧客を抱えています。

また、同社のプロセッサやSmartNICについては、AWS Nitro、IntelのDPU、NvidiaのBlueFieldとの競合関係にあります。

AMDの会長兼CEOであるDr. Lisa Suは次のように述べています。「最高のパフォーマンス、セキュリティ、柔軟性、最小の総所有コストで最先端のデータセンターを構築するには、幅広いコンピュート・エンジンが必要です」

「本日、Pensandoの買収により、当社の高性能CPU、GPUFPGA、適応型SoCのポートフォリオに、最先端の分散型サービス・プラットフォームが加わりました。Pensandoチームは、世界クラスの専門知識と、チップ、ソフトウェア、プラットフォームレベルでの革新の実績をもたらし、当社のクラウド、エンタープライズ、エッジの顧客に向けてのリーダーシップソリューションの提供能力を拡張してくれるでしょう」

PensandoのPrem Jain CEOは次のように述べています。「Pensandoは5年足らずで、システム構築の専門家であるクラス最高のエンジニアリングチームと、現在で10万台以上を導入してきたPensandoプラットフォームのパートナーや顧客との豊かで深いエコシステムを構築してきました」

同社は、そのスマートスイッチングアーキテクチャは、エンタープライズ市場における同等製品の100倍の規模、10倍の性能を3分の1の所有コストで実現できると主張しています。Microsoft Azureのコーポレート・バイスプレジデントGirish Bablaniは「クラウドベースの接続関連のパフォーマンス全体が40倍向上した」とコメントしています。

Jain CEOとPensandoチームは今後、AMDの上級副社長兼ゼネラルマネージャーのForrest Norrodが率いるAMDのデータセンター・ソリューション・グループに加わることになります。

AMDの今回の買収はすべて現金で取引され、350億ドル規模のXilinx買収の完了後に実施されます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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