BrookfieldがCyxteraを7億7500万ドルで買収、Evoqueと合併へ

米国の賃貸データセンター7か所を取得、6か所閉鎖、カナダのアセットは売却

Brookfieldは、破産したCyxtera(シクステラ)を買収すると発表しました。6月初旬に連邦破産法第11章の適用を申請した Cyxtera は、Brookfield傘下のもう1つの米国コロケーション事業者である Evoque と合併される予定です。

Cyxteraは本日、Brookfield Infrastructure Partnersとその機関投資家パートナーが同社の「実質的にすべての」資産を7億7,500万ドルで取得する資産売買契約(APA)を締結したと発表しました。

この契約はまた、Cyxteraのリース施設を合理化するもので、 Brookfieldは一部のリースを終了し、また他の施設の不動産を購入することで、これらの不動産を完全に所有することになります。

CyxteraのCEOであるNelson Fonseca氏は次のように話しています。「顧客、パートナー、従業員にとって好ましい道筋を示す今回のBrookfield社との合意は喜ばしいことです。「この再建プロセスを通じて、当社の事業は順調に推移してきました。これは、当社のチームと革新的なデータセンター・プラットフォームに対する顧客の信頼の証です。この契約とデータセンター・ポートフォリオの変更、とりわけ施設の所有権拡大により、当社は事業の勢いをさらに加速させ、将来に向けてCyxteraをより有利なポジションに位置づけることができるようになるでしょう」

Cyxteraの連邦破産法第11章に基づく計画とBrookfieldとの取引を承認する審問は、2023年11月16日に予定されています。裁判所の承認に加え、APAは規制当局の承認と慣習的なクロージング条件の対象となります。Brookfield との一連の取引は2024年第1四半期に完了する予定となっています。

Brookfield Infrastructure Partnersは2023年第3四半期の決算報告で、 CyxteraとEvoqueを統合し、北米全域の需要の高い地域で330メガワット強のキャパシティを有するリテール・コロケーションデータセンター・プロバイダーを設立することで、「戦略的価値を創出する」と発表しました。

「この統合プラットフォームは、2,500を超える顧客に重要インフラを提供し、AIやクラウドの導入を含む業界の追い風による需要の急激な増加を支えるために必要な規模、資産、能力を持つことになる」とBrookfieldは述べています。

また、同社は、データセンターとその基礎となる関連不動産の総購入価格は、取引費用を含み、Cyxteraの非中核事業所を第三者に同時売却したことによる収入控除後で約13億ドルであると述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事(一部)をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。 全文は原文をご覧ください。

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