EatonがTrippLiteを16億5000万ドルで買収
電源管理大手のEatonは、データセンター市場での存在感を高めるため、競合のTripp Liteを買収すると発表しました。
16億5000万ドルの取引に伴い、Tripp Liteの単相 UPS システム、ラック PDU 、サージプロテクタ、およびラック製品はEatonの既存のデータセンター関連ポートフォリオに追加されることとなります。
この取引は、通常の規制条件の対象となりますが、2021年半ばに完了する予定です。
Eaton eats on
Tripp Liteを買収するために、EatonはTripp Liteの2020EBITDAの約12倍、推定2021EBITDAの11倍を支払います。
Eatonのエレクトリカル部門のプレジデント兼COOのUday Yadav氏は、次のように述べています。「Tripp Liteの買収により、エッジコンピューティングと分散IT製品ポートフォリオのラインナップが広がり、弊社の単相UPSビジネスが拡大する」
「Tripp LiteをEatonファミリーに迎い入れることを楽しみにしている」
今回の買収劇は、ミッションクリティカル配電会社のPower Distribution Inc(PDI)を非公開金額で買収したEatonの昨年の発表に続くものです。
「PDIのポートフォリオは、弊社の既存サービスを強力に補完し、データセンター顧客により良いサービスを提供できるようになるだろう」と、Eatonの南北アメリカ地域のエレクトリカル部門のプレジデントであるBrian Brickhouse氏はこのように述べていました。
Eatonはデータセンターの電力市場で大きな存在感を示していますが、アイルランドに本拠を置くアメリカの多国籍企業である同社は、車両、油圧、航空宇宙など、さまざまな分野での事業も展開しています。
今週、同社はCobhamの空中給油アーム事業の28億ドルでの取得についても発表しました。
Data Center Dynamics
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