ヒューレット・パッカード・エンタープライズがOpsRampを買収へ
Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、IT運用管理会社OpsRampの買収に合意したことを発表しました。
カリフォルニア州サンノゼに本社を置くOpsRampは、ITインフラの監視、自動化、管理を行っています。今回の買収により、このIT運用管理会社(ITOM)はHPE GreenLake Edge-to-cloudプラットフォームと統合され、マルチベンダーやマルチクラウドのIT環境の管理を容易にすることができるようになります。
なお、買収の条件は明らかにされていません。
HPEのCTOであるFidelmaRusso氏は次のように述べています。「今のユーザーは、複数の異なるクラウド環境を、異なるIT運用モデルやツールで管理しており、これによりデジタル運用管理のコストや複雑さは劇的に増大している」
「OpsRampをHPEと組み合わせ、マルチベンダー/マルチクラウドのIT資産をより効果的に管理・変革できる統合エッジ・ツー・クラウド・プラットフォームを顧客に提供することで、こうした障壁を取り除いていく。今回の買収により、HPEのハイブリッドクラウドにおけるリーダーシップが強化され、またHPE GreenLakeプラットフォームのIT運用管理領域へのリーチが拡大されるだろう」
HPE GreenLakeサービスは、HPEがハードウェアを顧客に提供し、さらにHPEがハードウェアとソフトウェアをライフサイクルを通じて保守するものです。これにより、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドのIT環境をエンドツーエンドでサポートすることが可能となります。同社はこのサービスで、顧客のOpExを削減できることを期待しています。
OpsRampのCEOであるVarma Kunaparaju氏は、次のように述べています。「OpsRampのハイブリッドデジタル運用管理ソリューションとHPE GreenLakeプラットフォームの統合は、複雑なマルチクラウドの世界で革新と成功を目指す組織に比類ないサービスを提供することになるだろう」
「私たちは、HPEのグローバルなgo-to-market エンジンの規模とリーチを活かし、独自のサービスを提供できることを楽しみにしており、またHPEの一員としてこの先の旅に胸を躍らせている」
HPEは、過去1年間、一連の事業拡大を模索してきました。2022年6月には、セキュリティ、データファブリック、運用管理サービスの追加など、GreenLakeクラウドサービスを新たに追加すると発表しました。
その後、2022年12月にストレージ企業のNutanix (当時の評価額は〜70億ドル)を買収する可能性を探りましたが、これは後にHPEによって却下され、Nutanixの株価は7%下落しました。
先月、HPEはAthonetを買収し、GreenLakeの提供に4Gおよび5Gプライベートネットワークを追加しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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