Macquarieが韓国ソウルの40MWデータセンターを買収
取引額は5億3,840万ドル
Macquarie Korea Infrastructure Fund(MKIF)が、韓国ソウルにある40MWのデータセンターを購入する契約を結びました。
MKIFが、この施設を購入するかもしれないという報道が最初に出たのは、2024年6月のことでした。
Australian Financial Reviewが最初に報じたところによると、このデータセンターはソウルの東約10キロに位置する河南(ハナム)にあり、ソウルに本社を置くIGIS Asset Management Co.から5億3840万ドルで買収されたとのことです。
12階建ての41,919平方メートル(451,212平方フィート)に及ぶこのデータセンターは、Kakaoが92%を賃借し、LGグループのLG CNSが残りの8%を借りています。
この取引は現在、9月に完了する予定です。
Macquarie Korea Asset ManagementのSuh Boum Sik代表取締役は、次のように述べています。「データセンターは、人工知能(AI)やクラウドサービスの成長、アウトソーシングの増加傾向の中核となるインフラ資産であるため、需要が高まっていると見ています。」
「安定した通信ネットワークが利用可能で、追加水源の確保が課題となっているソウル首都圏に位置していることから、法人顧客からの河南IDCに対する需要が高まると予測しています。」
同社は、機械設備、電気設備、給排水設備を含む残りの建設費用と一部の融資費用を負担する代わりに、データセンターの評価額を引き下げることに合意しており、同施設に総額約6億7200万ドルを投じる見通しです。
同社は、株式、劣後ローン、シニアローンを組み合わせてこの取引の代金を支払います。この取引は、6%台前半から半ばのキャップレートで行われます。
IGISは、2021年10月にデータセンターを着工すると言われています。同社は2023年11月に施設の売却を検討しているとの報道がありました。
IGISとLG CNSは2023年9月に、データセンター開発で提携しました。
Macquarieは現在、APACのデータセンター運営会社AirTrunkの売却を検討しています。2024年6月、GIP、Blackstone、DigitalBridge がこのオペレーターの入札に参加したと報じられました。7月末には、Silver Lakeも入札に加わりました。
AirTrunkは、オーストラリアでハイパースケールデータセンターを開発する計画で2016年に設立されました。同社は、2017年に最初の施設をシドニーに開設し、それ以来地域全体に拡大し、オーストラリア、香港、日本、マレーシア、シンガポールでキャンパスを運営・開発しています。
Macquarie Asset ManagementとPSP Investmentsは現在、合わせて88%の株式を保有しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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