ソフトバンクが鴻海のオハイオ州工場を取得~Stargateデータセンターの候補地に

620万平方フィートの施設を取得

ソフトバンクは、オハイオ州ロードスタウンで鴻海(ホンハイ)精密工業(Foxconn)から、元General Motorsの工場を引き継ぐ「既存のビジネスパートナー」であり、同サイトは新たなデータセンターの建設候補地として検討されています。

この買収は、ソフトバンクがOpenAI、オラクル、アブダビのMGXと共同で進めている総額5,000億ドル規模の「Stargate」AIデータセンター構想の一環とされています。Bloombergの報道によると、ソフトバンクはFoxconnをこのプロジェクトに巻き込むために動いていたとのことです。

8月5日に初めて報じられた通り、Foxconnは620万平方フィート(57万6,000平方メートル)の敷地と設備を、新たに設立された「Crescent Dune LLC」に3億7,500万ドルで売却しました。当時、Foxconnは買い手の詳細についてのコメントを控え、「既存のビジネスパートナー」であることだけを認めていました。

しかし、今週初めの報道では、同施設がクラウドコンピューティング機器とAIアプリケーション用のサーバー製造工場に転換される予定だと伝えられていましたが、Bloombergの報道で引用された情報筋は、同サイトがデータセンターとして利用される可能性があると述べました。

先月、Wall Street Journalは、ソフトバンクのCEOである孫正義と、OpenAIのサム・アルトマンCEOが、パートナーシップ契約の条件を巡って対立していると報じました。特に、データセンターの建設場所に関する点で意見が対立しているとのことです。

両社が、1月にStargateに100億ドルを即座に投資すると約束したにもかかわらず、同報道はプロジェクトが「今年末までにオハイオ州で小規模なデータセンターを建設するより控えめな目標を設定した」と主張しています。

Stargateの最初のデータセンター建設は現在、テキサス州アビリーンで進行中です。アビリーンのキャンパスは、Lanciumが所有する土地で、オラクルと提携するCrusoeが開発を進めており、最終的に8棟の建物と合計1.2GWの容量を擁する予定です。

アビリーンプロジェクトのフェーズ1(2棟と200MW超)は2024年6月に開始され、2025年上半期に稼働開始が予定されています。一方、フェーズ2(6棟と追加の1GW容量)は2025年3月に開始され、2026年半ばに稼働開始が予定されています。オラクルは、このサイトを15年間賃貸する契約を締結しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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