AWS、Time Syncを公開NTPサービスとして提供開始
これまではAWS顧客のみが利用可能であった
Amazon Web Services(AWS)は、同社のTime Sync Serviceを公開NTPサービスとして提供し、衛星電波時計や原子時計のグローバルなフリートを介して現在時刻にアクセスできるようにしました。
Time.aws.comは、一般に公開された NTP サーバーであり、サーバーやInternet of Things(IoT)デバイスが時刻を同期する目的で使用できることを意味します。これまでは、AWS上のサーバーだけがこれを利用できていました。
Amazonは、各クラウド リージョン に原子基準時計を設置し、協定世界時(UTC)から数ミリ秒以内に時刻を同期させています。
しかし、このサービスは競合のGoogleが提供するものよりかなり精度が低く、さらに一方でMetaはNTPからの全面的な脱却を始めています。
FacebookのオーナーであるMetaは今月、Precision Time Protocol(PTP: ミリ秒単位の精度からナノ秒単位の精度)に移行すると発表しました。
尚、これら3社はいずれも、地球の自転と同期させるためにUTCが周期的にうるう秒を追加するという事実に対処しなければなりません(今後数年のうちに、初の負のうるう秒が導入される可能性もある)。
うるう秒が近づくと、AWSは24時間単位で時間をずらし、移行を容易にするために小さな単位を追加します。
「smearing(調整)にはさまざまな手法があるが、どれも悪手である」FacebookのPublic NTPの生みの親であり、同社の社内タイムカードの共同創設者であるOleg Obleukhov氏はDCDにこのように語っています。
Metaも時間を「smear」していますが、うるう秒の廃止を推し進めています。
今月、各国政府は2035年までにうるう秒を廃止することを決議しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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