PEACE Cable、パキスタン-エジプト間の接続を完了し、フランスのマルシエルに接続

パキスタンとフランスを結ぶ海底ケーブルが完成

パキスタンと東アフリカを結ぶ海底ケーブル(PEACE)のパキスタン-エジプト間が最終接続を完了し、パキスタンのカラチからフランスのマルセイユまで接続できるようになりました。

PEACE Cable International Networkは、ネットワークサービスプロバイダーの Cybernetと共同で、カラチとエジプトのザファラナを結ぶ海底ケーブルの建設と敷設が完了したことを確認しました。この区間の総延長は5,800kmに及びます。

ケーブルは、陸揚げ局アーキテクチャのためにInterxionのマルセイユMRS2データセンターに陸揚げされます。フランスの都市は、ヨーロッパの海底ケーブルの戦略的立地であり、PEACEはこの地域に接続する15番目となります。

Cybernet はPEACE海底ケーブルの陸揚げパートナーであり、カラチにある同社のケーブル陸揚げ局を通じて、同社のファイバーネットワークによるパキスタン全域の接続を可能にします。

PEACEケーブルのCOOであるSun Xiaohua氏は、「Cybernetの協力により、パキスタンのインターネット・バックボーンに必要な冗長性がもたらされ、ユーザーに高速トラフィックを提供することで、パキスタンにおけるさまざまなデジタルシナリオで急速に高まっているインターネットアクセスの需要に対応することができます」と語っています。

また、 Cybernet のCOOであるMaroof Ali Shahani氏は、「パキスタンからフランスまでのPEACE海底ケーブルシステムの重要なセグメントが完成し、パキスタンのデジタル環境に多大な影響を与えることになる」と述べています。

「このケーブルシステムは、刻々と変化する技術環境の中で、国家が世界とつながり続けるのに役立つでしょう。」

このケーブルは、パキスタン-エジプト区間で最大96Tbps、エジプト-フランス間の地中海区間ではさらに大きな192Tbpsの容量を備えています。

PEACEは、香港の通信会社PCCW Globalが運営し、全長15,000km(9,320m)です。パキスタンから南下し、ケニア、セイシェルを経由し、南アフリカに上陸する予定です。

2017年に開発を開始したこの海底ケーブルは、アジアからアフリカ、ヨーロッパへの低遅延ルートを提供し、ファイバーペアあたり16Tbpsの伝送容量を持ちます。PEACEはこの新しい海底ケーブルによって、パキスタンとフランス間の遅延が92ミリ秒に短縮されるとしています。

今年初めには、PEACEケーブルが東のシンガポールまで延長されることが発表されました。Ooredoo Maldivesとの提携で発表された6,500kmの延長は、モルディブのクルフドゥフシに上陸し、インドネシア、マレーシア、タイ、バングラデシュ、スリランカにも上陸する可能性があります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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