GTA、グアムで新しいケーブル陸揚げ局の認可取得

米国所有の島の南部で初のCLS

グアムを拠点とする通信事業者GTA TeleGuam社は、新たなケーブル陸揚げ局(CLS)建設の認可を得ました。

GTAは5月、島の南東にあるイナラハンに新しいCLSを建設することを申請しました。

Guam Daily Post紙によると、グアムハイブリッド土地使用委員会は先週、このプロジェクトの条件付き使用許可を TeleGuam社に承認しました。

プロジェクト用地はベレン通りとルート4/チャラン・カノン・タシの角にあり、イナラハン湾から少し離れた 91,235平方フィート( 8,476平方メートル)の敷地です。

2階建ての建物の総面積は約19,440平方フィート(1,800平方メートル)となります。敷地内には少量のサーバースペースが設けられるものの、ほとんど 無人となる予定です。

米国が所有するこの島は、現在は十数本のケーブルの陸揚げ地点であり、また陸揚げが計画されている地点でもありますが、現在、島の南側と東側には陸揚げ地点がない状態です。

議会で同社は、グアムに現在ある5つの西側ケーブル陸揚げ地点の代替として、東側陸揚げ地点を提供することを目指していると述べました。GTAが新しい場所に今後ケーブルを陸揚げする契約を結んでいるかどうかは、現時点では不明です。

完成すれば、GTAは最大6本の新しい光ファイバーケーブルを陸上に引き込むことができ、「アジア、オーストラリア、ハワイ、アメリカ本土を結ぶ既存の通信ネットワークを拡大する」とGTAはプレゼンテーションで述べています。

GTAは1950年に設立され、現在はJon M. Huntsman, Sr.一族の個人投資プラットフォームであるHuntsman Family Investmentsが所有しています。

GTAは島内に複数の陸揚げ局とデータセンターを有しています。GTAは2022年10月、島北部のタムニングに新しいCLSとデータセンターを起工しました。新しいアルパンデータセンターは2階建てで、31,000平方フィート(2,875平方メートル)に4MWの容量を提供します。

グアムは現在、11本の海底ケーブルの陸揚げ地点となっており、今後さらに4本が陸揚げされる予定です。グアムではGTAのほか、Tataが1本、AT&Tが2本のCLSを運用しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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