韓国のLS電線社、初の海底ケーブル敷設船を取得
LS電線は国内外で急成長している洋上風力発電プロジェクトに対応するため、海底ケーブル敷設船の1隻目を取得し、海底ケーブル事業の強化を図ります。
ケーブル敷設船とは海底通信ケーブル網を敷設するための船舶のことで、今回の買収により韓国最大の海底ケーブル敷設船を確保し、環境に配慮した事業を強化します。
今回、8,000トン級船舶の「GL2030」に投資することで、同社は韓国で唯一、海底ケーブルプラントと海底ケーブル敷設船の両方を保有することになります。
同社の関係者によれば「これまで韓国には海底電力ケーブル敷設船がなかったため、工期の調整や品質の確保に苦労していました。自社でケーブル敷設船を運用すれば、ノウハウが蓄積され、専門能力を高めることができます。」
LS電線の社長兼CEOミョン・ローヒョンは、「カーボンニュートラル政策の世界的な広がりに合わせて環境に優しい事業を増やし、グローバルな競争力を確保するために継続的な投資を行っている」と述べています。
また同社は最近のESG経営ビジョンと、東海市の海底ケーブル工場に1900億ウォンを投資する計画を発表しました。
発表によればGL2030は、まず2022年前半からの国内プロジェクトに使用される予定で「精密船舶位置制御システム」を搭載した最新仕様の海底ケーブル敷設船として、韓国の海底ケーブル敷設能力をレベルに引き上げます。
世界的に見ても、超高圧の海底ケーブルを製造・敷設できる企業はヨーロッパに多少存在するのみです。
LS 電線は本船を直接所有することで運航スケジュールを自由に調整することが可能になり、今後予定されている東アジア・東南アジア諸国の海底ケーブルプロジェクトへの参加を拡大することができると考えています。
COVID-19の大流行以降、世界中でデジタル技術が急速に普及し、ブロードバンドITインフラの整備が進んでいます。
LS電線では7月に江原道東海市の工場に1,859億ウォンを追加投資し、海底ケーブル事業を拡大することを発表しています。2021年10月に着工し2023年4月に竣工する予定で海底ケーブル生産能力は1.5倍以上になります。
また172mの超高さのVCVタワーを建設することで、ケーブルの絶縁品質の向上と生産性の向上が期待されます。
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