FacebookとGoogle、7,500マイルの新海底インターネットケーブルシステムを発表

FacebookとGoogleは、日本、台湾、グアム、フィリピン、インドネシア、シンガポールを結ぶ12,000kmのケーブルを敷設する海底ケーブルシステム「Apricot(アプリコット)」プロジェクトを発表しました。

2社のテクノロジージャイアンツは、このプロジェクトでフィリピンの通信事業者であるPLDTと提携します。アプリコットは規制当局の承認が必要ですが、アジア太平洋地域にインターネットの容量、冗長性、信頼性を提供することを目的としているとGoogleは声明で述べています。またFacebookもこのケーブルシステムに一部出資します。

長さ12,000kmのこのケーブルは、ブロードバンドアクセスと5Gワイヤレス接続に対する需要の高まりに対応するものだとFacebookは述べています。同社のネットワーク投資担当マネージャー ニコ・ローリッヒは、「ニュースルーム」への投稿で、空間分割多重方式に基づき、グリッドレスで柔軟な帯域構成を可能にする波長選択スイッチを採用した、最先端の水中再構成可能光アド・ドロップマルチプレクサを特徴としていると述べています。

アプリコットの運用開始は2024年を予定しており、当初の設計容量は毎秒190テラビット以上となります。また、既存のケーブルシステムだけでなく、最近明らかになったBifrostやEchoシステムにも対応する予定です。

今年3月、Keppel Telecommunications & Transportation Limited (Keppel T&T)は、完全子会社のKeppel Midgard Holdings Pte. Ltd.(KMH)と、Facebook Inc.の子会社、PT. Telkom Indonesia (Persero) Tbkの子会社であるTelekomunikasi Indonesia International (Telin)を通じてBifrost Cable Systemを共同で所有・開発するジョイントビルド契約を締結しました。

本システムは、シンガポールからインドネシアを経由して、ジャワ海、セレベス海を通り、北米西海岸までを直接結ぶ世界初の海底ケーブルシステムです。

Bifrost Cable Systemは、シンガポール、インドネシア、フィリピン、グアム、北米西海岸を結ぶ予定です。複数のファイバーが対になった高性能なこのシステムは完全に運用が開始されれば、15,000kmを超える太平洋を横断する最大容量の高速伝送ケーブルにもなり、2024年の完成を目指しています。

Ciscoの年次調査報告書 (2018 – 2023)によると、アジア太平洋地域のインターネットユーザー数は、2023年までに31億人に達すると予想されています。

W.Media (Venkatesh G記者)より抄訳・転載

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