Equinix がOklo SMRから最大50万MWの原子力発電を調達

Equinixは、小型モジュール炉(SMR)企業Okloと、最大500MWの原子力エネルギーを調達する事前契約を締結しました。コロケーション・データセンター企業がSMR契約を締結したのはこれが初めてです。

Okloの小型高速核分裂炉は、最大15MWの発電が可能で、燃料補給までに10年以上の運転が可能です。同社はSPAC AltC Acquisitionとの逆合併の進行中で、7月に上場する予定です。

合併に先立ち、AltC Acquisition Corpが今週SECに提出したS4ファイリングで、同社は Equinixとの取引を明らかにしました。

Equinixは、2月に締結した基本合意書に従って、Okloによる電力供給に対して2,500万ドルの前払いを行いました。この資金調達は、許可されたエクイティファイナンスとして扱われ、合併が完了した後のさまざまなシナリオに応じて、 Equinixの Okloへの出資比率は合計で約1.5~1.9%になる可能性があるとしています。

趣意書は、 Equinixが米国内の Equinixのデータセンターに電力を供給するため、 Okloが計画する「発電所」から20年間、将来の電力購入契約(PPA)で決定された料金で電力を購入するというものです。 Equinixは、PPAをさらに20年間更新・延長する権利を所有しています。

同社はオハイオ州南部にOklo発電所を設置することでCentrusと合意しているが、Okloがこれらの発電所をどこに建設するかについての詳細は明らかにしていません。

これにより Equinixは、発電容量100MWe以上、累積最大500MWeまでの特定の発電所の出力について、36か月間の優先交渉権を得ることになります。

この 2,500万ドルで、Equinixは Okloの株式を取得するか、割安で電力を供給するオプションを得ることができます。

NuScaleや英国のRolls-Royceも開発中のSMRは、データセンター向けの低炭素エネルギー源として提案しています。

昨年、 BlockchainのStandard Powerは、米国の2つのデータセンター用に NuScaleから24基のSMRを調達する計画を発表しました。

Microsoftは以前、カナダでの事業のためにOntalio Power Generationと原子力炭素クレジット契約を結び、最近では核融合スタートアップのHelionとエネルギー協定契約を結びました(ただし、Helionが期日までに供給できるかどうかについては疑問)。また、ヴァージニア州にあるボイドン・データセンターの電力を供給するため、Constellationと24時間365日の原子力発電契約を結びました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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