マイクロソフト、Ørsted社とテキサス州での太陽光発電の購入に向けたPPAを締結

430MWの「Old 300」ソーラーファームは2022年4月に稼働予定

マイクロソフトは、2022年第2四半期に稼働予定のテキサス州フォートベンド郡の430MW太陽光発電所「Old 300」からのエネルギー購入に向けて、Ørsted社と電力購入契約(PPA)を締結しました。

一部の報道では、マイクロソフトがこの発電所の出力全体を購入するとされていますが、どれだけの電力なのか、同社が契約の中で投資する費用がいくらかなどの詳細については公表されていません。

Ørsted OnshoreのSVP兼チーフコマーシャルオフィサーであるVishal Kapadia氏は次のように述べています。「マイクロソフトは、スコープ1、2、3の排出量について意欲的なサステナビリティ目標を掲げており、その目標をサポートできることを嬉しく思っている。両組織の間では、排出量削減に向けた取り組みの方向性は一致しており、今後も協力関係を続けていくことに期待している」

テキサス州フォートベンド郡ニードビル市近郊の約2,800エーカーの私有地に建設されるこの4億ドル規模のプロジェクト「Old 300」は、1820年代にスティーブン・F・オースチンがテキサス州に設立した最初の植民地で、土地の交付を受けた300の家族や共同体に敬意を表して命名されました。

このプロジェクトは、Blattner Energy社とBradly Construction Management社とともに、2月に着工しました。稼動開始後は、ヒューストンのERCOTサービスエリアに、需要のピーク時に低コストの電力を供給します。

マイクロソフトの再生可能エネルギー担当シニアディレクターであるエイドリアン・アンダーソン氏は、「私たちの再生可能エネルギー100%への道のりにおいて、イノベーションとコラボレーションが気候変動との戦いの基本であることを認識している。ERCOTで再生可能エネルギーを提供するためのØrsted社とのコラボレーションに感謝するとともに、ネット・ゼロ・カーボンの未来に向けた継続的な進展を期待している」

マイクロソフトは、2008年にテキサス州に South Central US Azureクラウドリージョンを開設しました。尚同社は、サンアントニオ周辺に多数のデータセンターを保有しており、今年はさらに4棟のデータセンターの建設を申請しています。

また、AWSも同市への進出を検討しており、2021年末の完成を目指している「Blackfish」というプロジェクト名でサンアントニオに3棟のデータセンターの建設計画を申請しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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