インドのRackBank Datacentres、ReNew Power社のクリーンエネルギーを採用

RackBank Datacentresは、再生可能エネルギー企業ReNew Power社と、同社のデータセンターへの電力供給に関する覚書(MoU)を締結しました。

覚書によると、ReNew社は再生可能エネルギーで発電された電力をインド国内のRackBankの超大規模データセンターに供給します。

また同社はRackBankの施設に電力を供給するために、風力と太陽光のハイブリッド発電施設を建設、所有、運営しRackBankはこの施設で発電された電力を、「オープンアクセス」方式によりReNewから直接購入します。

オープンアクセスとは、接続負荷が1MW以上のヘビーユーザーが公開市場から安価な電力を購入できる仕組みです。地元の電力会社の独占企業から強制的に電力を購入させられるのではなく、競争力のある複数の電力会社から選択できるようにするというコンセプトです。

ReNew Powerの創業者であり会長兼CEOスマント・シンハ氏は次のように述べています。「すべての企業がクリーンテックのイノベーションを拡大するために団結し、ネットゼロ企業になることを約束すべきです。

インドの大手再生可能エネルギー企業ReNewは、多くの企業のCO2排出量削減目標の達成を継続的に支援しています。RackBankがこの取り組みを始めたことを祝福するとともに、今後のパートナーシップを楽しみにしています。」

RackBankは現在チェンナイGigaCampusプロジェクトで 40,000平方メートル以上の敷地に、12億米ドルの資本を投じて500MWのデータセンターを建設しています。同社は、ムンバイ、デリー、プネー、ハイデラバードにも施設を建設する予定です。

RackBankのCEOナレンドラ・センは次のように述べています。「インド初のグリーンデータセンターを建設できることを誇りに思うとともに、クリーンな電力調達のためにReNew Power社と提携できることを嬉しく思います。今回の取り組みは、当社の持続可能な未来へのビジョンを実現するための重要なチェックポイントの一つであり、当社がこれまでに実施してきた他のいくつかのグリーンイニシアチブと並んで、重要な意味を持っています。

RackBank Hyperscaleプラットフォームは、当社のデータセンターに100%クリーンエネルギーを供給することを可能にし、今回のパートナーシップによって、電力会社から直接電力を消費する場合に比べて、電力コストを30%削減することができます」

また、この覚書では、RackBankデータセンターで消費される非再生可能エネルギーの電力を、ReNew社から購入したグリーン・クレジットで相殺することも定められており、RackBankのデータセンターはネット・ゼロ・エミッションで運営されます。

W.Media (Venkatesh G記者)より抄訳・転載

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