GitHub、スヴァールバル諸島Piql DCに各種リポジトリを保存
昨年Microsoftに買収されたソフトウェアコラボレーションプラットフォームのGitHubは、6,000ものソフトウェアリポジトリを長期ストレージに保存すると発表しました。
オープンソースソフトウェアは、北極圏世界アーカイブ(Arctic World Archive)として知られるノルウェーのスヴァールバル諸島にあるPiqlデータセンターに保存されます。同社は保管メディアとして、ハードディスクやテープドライブではなく、1,000年以上保管可能とする独自のフィルムを使用します。
北極圏世界アーカイブとは?
Arctic World Archiveは、2017年3月27日にノルウェーのスバールバルで開設され、永久凍土と理想的な気候条件を持つ北極山の奥深くに位置する。スバールバル諸島は42か国によって非武装化が宣言され、北極圏世界アーカイブは貴重なデータストレージの理想的な保管場所となっている。(英語から翻訳)
– Wikipedia(英語)より
おそらく3019年はもっと良い時代になるだろう
今回選択されたコレクションには、LinuxおよびAndroidオペレーティングシステムのソースコード、プログラミング言語のPython / Ruby / Rust、ウェブプラットフォームのV8 / React / Angular、暗号通貨のBitcoin / Ethereum(イーサリアム)、AIツールのTensorFlow / FastAI等多数が含まれます。 GitHubは、2020年2月2日現在のすべてのアクティブなパブリックリポジトリを保存します。
GitHubのスペシャルプロジェクト・ディレクターである Kyle Daigle氏は、次のように語っています。「将来の世代の為にオープンソースソフトウェアを保存する事でPiqlと協力できる事に興奮している。」
「Piql独自のカスタムフィルムとアーカイブテクノロジーは、テラバイト単位のデータを1,000年以上使用できる耐久性のあるメディアとして保存できる。来年には、あらゆるアクティブなGitHubリポジトリがこのフィルムに書き込まれます。今後何世紀・何世代にも渡り、スヴァールバルの北極圏世界アーカイブに保存されることを嬉しく思う。」
スヴァールバルは、民間人が居住する世界最北端の集落であり、42か国によって非武装化が宣言され、その一部は北極圏世界アーカイブの拠点である廃鉱のネットワークで覆われています。近くのもう1つの炭鉱には、Global Seed Vaultがあります。
これらの 炭鉱は永久凍土に覆われており、施設は安定した低温環境に維持されています。 Arctic World Archiveには、欧州宇宙機関、バチカン写本、シーメンス文書、メキシコ独立法のコピー他多数の歴史的データも保存されています。
今回の発表は、GitHubを保有するMicrosoftが長期ストレージ Project Silica の実証実験に関する発表をしたわずか数週間後のことです。まだ初期の研究段階にあるこのプロジェクトは、サウサンプトン大学のオプトエレクトロニクス研究センターと共同で開発されたもので、レーザーを使用してガラスにデータをエンコードする技術です。
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