ロシアの “核テロ 行為”でウクライナの核研究所がオフラインに
ロシアが核施設を標的にしている模様
ザポロージア原子力発電所、チェルノブイリ原発事故現場に続き、ウクライナの原子力研究施設でもインターネット接続が失われました。
ハリコフ物理技術研究所は3月6日にロシア軍の攻撃を受け、重要冷却装置や受破壊されました。現在は通信が切断されている状態です。
同研究所には、米国エネルギー省の資金で開発された NSA “Neutron Source”(中性子源)があり、こちらも被害を受けた模様です。
ウクライナ国家原子力規制検査局によると、中性子源は医療用放射性同位元素の研究・生産用に設計されているとのことです。研究所では、ロシアの侵攻前に核燃料を新たに備蓄していましたが、それは加速器駆動の未臨界集合体であり、臨界原子炉ではありません。大規模な原発事故は考えにくいが、現地にどれだけ物質が残っているかによって、局所的な災害は起こりうるでしょう。
ウクライナの戦略通信・情報セキュリティセンターは、「この建物には、損傷すると環境の放射能汚染につながる可能性のある機器が含まれている」と述べています。
遠隔監視をすれば、その被害やリスクの程度を把握することができますが、それが現在途絶えている状況です。
「ウクライナのハリコフ物理技術研究所がロシアによる攻撃を受けてオフラインになった 」インターネットモニターNetBlocksはこのように報告しています。
ウクライナの原子力規制庁は、今回の攻撃を “別の核テロ行為 “と呼んでいます。
ハリコフはロシア軍による砲撃と空爆を受け続けています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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